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1st single「アポロ」【ポルノグラフィティ全作レビュー#34】


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はじめに

こんばんバス!

ポルノグラフィティは今日でメジャーデビュー23周年を迎えました!
めでたい!

「アポロ」作品情報

Title: アポロ
Release date: 1999/9/8

Tracks:
1. アポロ
 作詞:ハルイチ 作曲:ak.homma 編曲:ak.homma
2. ロマンチスト・エゴイスト
 作詞:ハルイチ 作曲:Ryo 編曲:ak.homma
3. アポロ(Backing Track)
 作曲:ak.homma 編曲:ak.homma

オリコン週間ランキング初登場: 84位(最高位5位)
累計売上枚数:41.7万枚

作品概要

ポルノグラフィティの記念すべきファーストシングル。
1999年9月8日、それはポルノグラフィティが日本のミュージックシーンに大きなロケットを打ち上げた記念すべき日です。
「アポロ」はプロデューサーのak.homma(本間昭光)さんが、カップリングの「ロマンチスト・エゴイスト」はその前のプロデューサーのRyo(吉俣良)さんが作曲を担当しており、現時点でメンバー作曲の作品が1曲も収録されていない唯一のシングルです。

全曲レビュー

「アポロ」

www.youtube.com

この名曲に対して、今更何を語ればいいのだろう。
という気持ちにもなるが、とりあえず当時思ったこと、今だから思うことを書き連ねていこうと思う。

この曲を聴いたのは小学4年生の秋でした。
リリース直後からテレビCMが割とよく流れていたと思います。

たった15秒しか流れないCMだけでも十分に覚えられるほどにキャッチーな楽曲でした。
そしてMVで特殊メイクをしているメンバーの姿もものすごくインパクトがありましたね。

僕らの生まれてくるずっとずっと前にはもう
アポロ11号は月に行ったっていうのに

このフレーズがインパクトありすぎて。
最初見た時は

「なんだこの曲、変わってるなぁ。よくわからんけど。ポルノグラフィティ……バンド名も変わってるなぁ」

という感じで、全てが新鮮に映りました。
小4の僕はポルノの意味も知りませんでしたし。

それからテレビで何度も聞くようになって、歌の大辞テンとか夜もヒッパレとかでも流れてたんでしょうね。
残念あがらMステ初登場とHEY!HEY!HEY!の初登場は見たことなかったと思います。忘れました。

何度も聞くうちに「アポロ」にはまっていきました。
今思えばこの時から僕のポルノファンとしてのキャリアはスタートしていたんだと思いますが、その時はポルノグラフィティが、というより「アポロ」が好きという感覚の方が強かったです。

いつかのカフェイン11で、デビュー当時のポルノは今でいうYOASOBIくらい人気があったんだ、みたいなことをおそらく自分の子供に話した、というエピソードを披露していました。
確かに、それは冗談とかではなく、それくらいのインパクトがあったし、勢いがあったんですよ。

それまでのロックバンドの概念を壊すような、ポップでロックでキャッチーな楽曲を次々に発表して、ヒットを飛ばしていく。
メンバー自身は、あまりにもポップすぎるのその音楽性に戸惑いもあったとは言っていましたが、でもその「普通のロックバンドとは違うことをやってる感」が当時の日本の音楽シーンにはとても新鮮で、唯一無二の存在になれたんだと思います。

俺たちはロックバンドなんだ!と言いながら、「サウダージ」や「アゲハ蝶」みたいな曲を堂々とシングル曲に持ってくるバンドはなかなかいないですよ。
でもその、何をやってもいい感じとか、何をやってもポルノの曲として仕上げてしまう、メンバーや本間さんの才能がぶつかり合って、今のポルノグラフィティが出来上がっていったんだと思います。

その出発点であり、一つの完成形でさえあるこの「アポロ」は、本当に歴史に残る名曲です。
いつになったら音楽の教科書に載るでしょうか。

ところで、この曲も次の「ヒトリノ夜」、「ミュージック・アワー」までそうなんですけど、ドラムは打ち込みなんですよね。
ドラムがいないバンド編成だからこそできるアレンジですよね。
デジタルサウンドをふんだんに取り入れつつも、アコギが入り込んでいるところも結構好きです。
そして、このアコギを弾いてるのは晴一じゃなく、林部直樹さんという米米CLUBのギタリストだそうです。知りませんでした。

ドラムがいないため、そもそもバンドと言えるのかという話がつきまといますが、僕は彼らは紛れもなくバンドだと思います。ロックバンドです。
ドラムがいないことによって、「アポロ」や「ヒトリノ夜」のようなサウンドを開拓できたわけで、なんというか、メンバーが少ないからこそ小回り聴くというか、どんなジャンルにもチャレンジできてしまうというのがポルノの魅力だと思います。

この曲を作ってくれた本間さんには感謝しても仕切れません。そして、歌詞を書いた新藤晴一という僕らのギターヒーローにも最大級の敬意を表したいと思います。

この曲とこの歌詞でなければ、ここまでインパクトのある、人の心に深く刻まれる楽曲にはならなかったと思います。

本間さんは、きっと当時誰よりもポルノのことを考えていて、ポルノに足りないものを補ってくれていたんだと思います。そして、ポルノの音楽性を広げて、息の長いミュージシャンになれるように、こういう斬新な曲を提供してくれたんでしょう。

晴一も、歌詞だけは書かせてほしいと直訴したようですから、やはり自分達のデビューに少しでも自分達の色を加えたかったんだと思います。
彼はいつも「曲が呼ぶ詞を書く」と言っていますが、それを体現してるのがこの「アポロ」ですよね。
こんなに曲にハマってる歌詞、なかなか書けるものではないと思います。
どこをとってもキャッチーだし、しっかり曲にはまっている。どこで流れてても、注意して聴いていなくても、耳に留まる言葉をこれでもかというほど並べているのが「アポロ」という曲です。

昭仁の歌も若々しくて、今じゃしないような歌い方してるのがとても新鮮ですね。
よく褒め言葉として、昔と変わってない!と言う方がいらっしゃいますが、もちろん最大限の褒め言葉だとはわかっていますが、実際のところ全然変わってるんですよ(笑
この頃の歌い方と今の歌い方はほとんど別もんと言っても過言じゃないと思います。
それぞれの時代の良さがあるのは大前提として、常に進化を遂げている岡野昭仁というボーカリストの、一つの原点がこの「アポロ」ですよね。

個人的には「僕らの」の「ぼ」がめっちゃ気持ちよくて好きです。
あとは、全体的に今よりカッコつけてる感がありますね。
今は普通に歌うだけでかっこいいという領域に入ってしまっているのですが、初期の頃は、いい意味でカッコつけてる感じがします。

「変わらない愛のかたち探してる」の「るぅ〜」も好きです。

そして間奏のベースとギター。ここめちゃくちゃかっこいいですよね。
前半のベースとギターの掛け合いがめちゃくちゃかっこいいし、後半のギターソロは口ずさめるくらいに何度も聞きました。

個人的にはこちらのライブ映像で、ギターソロに入る時にペダル踏むの遅れて最初だけしょぼい音で始まるのが好きです(笑 森男と向かい合うところにも注目してください!!

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この曲でメジャーデビューしてくれてありがとうございます。

「ロマンチスト・エゴイスト」

この曲も、いいですよね。

「臆病な猫」というフレーズが好きだということを前も言いましたが、これは何度も言います。

こちらの記事でも同じことを言っています。

factorial.hatenablog.jp

「アポロ(Backing Track)」

いわゆるカラオケバージョンですね。
初期のBacking Trackは昭仁のコーラスパートが収録されているのでとても貴重なんですよ。
コーラスの練習もできるし、昭仁のコーラスに乗せて歌うこともできる。

ただ、Bメロのコーラスのクセが凄すぎて、絶対につられてしまいます。
子供の頃何度もチャレンジしましたが、何度やってもつられました。
この抜けるようなハイトーンボイスに自分の声が完全に負けるんですよ。

このコーラスのもとで最初は晴一がボーカルやろうとしてたんですから、そりゃ交代になりますわという話ですよ。

またシングルにBacking Trackを収録してくれないかななぁ。コーラス付きで。

おわりに

ということで、23年前にリリースされた名曲「アポロ」を紹介しました。

まだまだ、書きたいことはいっぱいありますけど、今日はこれくらいにしといたろうということで。

とにかく、ポルノグラフィティ メジャーデビュー23周年おめでとうございます!



OPENING LAPを含むこのDVD、今でも買えるのかな?
Blu-rayで出してくれないかな?