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37th single「瞬く星の下で」【ポルノグラフィティ全作レビュー#11】


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37th single「瞬く星の下で」【ポルノグラフィティ全作レビュー#11】

はじめに

こんばんバス!リンクです!

前回から0日ぶりの更新です!
今日3月6日は、「幸せについて本気出して考えてみた」のリリース日でもあり、「瞬く星の下で」のリリース日でもあります。

もうこれ9年前の作品ですか。時の流れは早すぎます。

「瞬く星の下で」作品情報

Title: 瞬く星の下で
Release date: 2013/3/6
Price: ¥1,282(tax in)

Tracks:
1. 瞬く星の下で
 作詞:新藤晴一 作曲:新藤晴一 編曲:田中ユウスケ、立崎優介、Porno Graffitti 
2. 極上ランディング
 作詞:新藤晴一 作曲:新藤晴一 編曲:江口亮、Porno Graffitti 
3. むかいあわせ
 作詞:岡野昭仁 作曲:岡野昭仁 編曲:tasuku、Porno Graffitti
4. 瞬く星の下で<アニメVer.>
 作詞:新藤晴一 作曲:新藤晴一 編曲:田中ユウスケ、立崎優介、Porno Graffitti   

オリコン週間ランキング初登場: 3位(最高位)
累計売上枚数:4.9万枚

作品概要

「瞬く星の下で」は MBS・TBS系アニメ「マギ」のオープニングテーマに起用されました。テレビでは4曲目に収録されている「瞬く星の下で<アニメVer.>」が流れていましたね。

このようにテレビサイズに編集された楽曲が収録されるのは初めてのことです。

全曲レビュー

「瞬く星の下で」

www.youtube.com

曲・アレンジについて

この曲を初めて聞いたのは"PANORAMA×42"のツアーファイナル・大阪城ホール公演でした。未発表の新曲ということで、アンコールの1曲目に披露されました。

頭サビが印象的で、聞いた瞬間、「おぉ、なんかいい感じ!」と思いました。
サビ終わりのイントロもギターがかっこいいです。

Aメロはちょっと歌いにくいですね。
「期待してしまっていたのかも」のメロディが絶妙に気持ち悪くて歌いづらいです(笑
もう慣れてしまいましたが、最初の頃はこのAメロにすごく違和感があって、何だこのAメロはと思っていました。
晴一君はたまにこういうちょっと気持ち悪いメロディを作りますよね。

Bメロはいいですね。サビに向けていきなり盛り上げにいく感じがします。

そして、「テデッ、テデッ」でサビにいくわけですが、このBメロからサビへの繋ぎは「テデッ、テデッ」に結構助けられてるんじゃないかと思います。
ここで一旦仕切り直さないとうまくサビに繋がらないような気がするんですよね。
晴一君の曲は、Bメロからサビへの繋ぎが強引な時が結構あって、初めて聞いた時びっくりします。一番わかりやすいのは「DON'T CALL ME CRAZY」とかですかね。

サビはアニソンらしさがあっていいですね。
アニソンらしさがあるんですけど、今までポルノが作ってきたアニソンとはまた違う雰囲気があります。
番組サイドから要望のあったスリリングさみたいなものがうまく取り入れられていますね。

この曲、総じて好きなんですけど、最初にライブで聞いた時

「ノリ方わかんねぇー」 と思ったのは僕だけじゃないはずです。
ちなみに今でもわかりません。

ポルノファンは瞬発力がいい人が多いので、初見でもある程度ノリを掴むのですが、この曲が初めて披露されたときは、みんなすごく静観してた気がするんですよ。
まぁ初披露なんでね、しっかり聞こうという感じだったかもしれませんけど。
これは聞いてる時は手拍子とかするんですかね。

そいう部分も含めて、初披露時の映像をご覧ください。

www.youtube.com

歌詞について

歌詞の好きな部分をあげていきたいと思います!

見渡す限りの荒野に ひとり立っているんだ
そりゃ身震いもするだろう

晴一君は昔から荒野好きですよね。「お、荒野きたな」と思いました。
「アゲハ蝶」、「今宵、月が見えずとも」にも出てきますしね。
このフレーズから始まるので印象的だし、すごくかっこいい入り方ですよね。
カラオケで歌う時も、この最初のサビをいかに決めるかということに意識を集中しています。

信じるという言葉を 君は子供っぽいと笑うかい?

きました!「○○かい?」シリーズ。
晴一君が「○○かい?」を使う時は、自分を蔑んでる時です。
責められたり、笑われたりしてるんじゃないか気にしてる時です。
今回も例に漏れず、「子供っぽいと笑うかい?」という模範的なフレーズになっています。
あと地味に「子供っぽい」のリズムが難しい。  

ろくでもない未来などは知りたくない
それをいつか愛す事も

ろくでもない未来は知りたくないと言いながらも、自分がその未来を最終的には受け入れて愛することはわかっている。
自分自身を客観視するのは晴一のよくやる手法ですが。
このフレーズもそれが効いてますね。

この曲で一番言いたいことってきっと2番だと思うんですよ。

人は真実か嘘かをことさら知ろうとするけど
それは長い時の中 何度も入れ替わる

ここですよね。自分が信じてるものなんて、時がたてば変わってしまうんですよ。
ちょっとしたきっかけで別のものを信じ始めたり、またちょっとしたきっかけで戻ってきたり。
その時は、「ずっと信じ続けるだろう」と思うのですが、時が経てば心変わりをしてしまうのが人間ですよね。

僕は違いますが、ポルノのファンだって、高校生までは好きだったけど、大人になったら聞かなくなって、さらに大人になってまた戻ってきたみたいな人もたくさんいますよね。
きっと高校生の頃は、「もうずっとポルノについていく!」とか安易に言ってたと思うんですよ。
でもやがて大学生になり、新しく出会った大学の友達に流されてその時の流行りの音楽に興味を持ち、「最近のポルノはイマイチだな」、とか言い始めて聞かなくなり、それでもさらに時間がたって社会人になったときに、夏川りみが古いアルバムをめくるように昔のポルノのアルバムを聴いて、「やっぱポルノっていいな」とか思い始めて、そんでまた興味が出てきて最近の曲を聴くと、どこか懐かしくでも新しくもある、今のポルノの良さに気づいたりしてまたファンに戻ってる。
みたいなことがきっとあると思うんですよ。

僕はポルノを22年間ずっと好きですし、離れたことは1秒もありませんけど、他のアーティストだと、好きだなと思っても一時的に聞かなくなったりして、何枚かアルバムスルーしたのち戻ってくるみたいなこともあるので、気持ちはわかります。

別にそれが悪いことと言うわけではなくて、人の心は常に変わっていくものだし、だからこそ「信じる」ってことはとても難しいんですよ。
信じているもの自体が変わってしまうかもしれないし、信じている自分自身が変わってしまうかもしれないわけですからね。

でも、信じるものが一つもない人生は、それこそ「見渡す限りの荒野にひとり立っている」ようなものなんですよ。
将来的には変わってしまうかもしれないけど、少なくとも今はこれだと思えるものを信じていくことが、自分の人生を瞬く星のように、わずかながらも照らしてくれると言うことを歌っているんでしょうね。

その下で君を思えば 悪くない夜になる

「素敵な夜」でも「幸せな夜」でもなく、「悪くない夜」と言うところが好きです。

「極上ランディング」

これも「マギ」の主題歌候補として書かれた曲だそうです。
先方のリクエストはどちらかと言うとマイナーでスリリングな曲と言うことだったのですが、そこを "あえて" メジャーな明るい曲にしてみたということらしいです。
彼らはタイアップでリクエストが来たとき すぐあえますからね
悪い癖だと思います(笑

「ブレス」の時だって、もっとアニソンっぽいものをリクエストされてたのに あえて 「ブレス」を作ってますからね。
そこは「メリッサ」みたいなの作ってくれよと思いますが、話がそれたので戻します。

こんな風じゃキミの手を握っても
冷たいからって 嫌がるかな

昭仁君は昔から「君」を「キミ」と表記するのが好きですね。
この部分を歌うのが好きなんですよね。
特に「こんな風じゃキミの手を握っても」のとことか、「て」が続くんですけど、その発音が微妙に違うところが好きで。
「冷たいからって」の「て」もありますしね。ここの発音好きですね。

落ちサビの

夜を越えよう 海を越えよう
明日に乗り継ごう

の三段活用もいいですね。

挫けそうだよ 笑えないよ 忘れられたいよ

の三段活用の真逆をいく表現ですね。

この曲自体は好きでも嫌いでもなく普通なんですが。リリースされた時は結構聴いてた気がします。
2013年3月は、社会人1年生が終わる頃でした。1年生を終えると同時に職場も辞めるというタイミングで、仕事が結構きつくて早く辞めたいなぁと思っていた時期でした。
3月にリリースされたので、退職直前だったわけですが、あともう一息、最後まで何とか駆け抜けようと言う気持ちでこのシングルを聴いてました。
そう言うときには「極上ランディング」の方が元気をもらえますね。
イントロや間奏のストリングスのフレーズがなんとなく不穏なというか、少し不思議な感じがして、その時の僕の心境と少し重なっていた気がします。

「向かいあわせ」

これめっちゃいい曲じゃないですか。
昭仁くんが作った今日の中でも5本の指に入る名曲だと思っています。
「カゲボウシ」をリリースするときのシングル曲の候補になっていたそうなんですが、タイアップの関係もあり「カゲボウシ」に決まったとのこと。
「カゲボウシ」も好きですよ。でも「むかいあわせ」もシングルの表題曲にしてほしかった!!
この和テイストなメロディとアレンジ、ポルノの新境地じゃないですか。
ファンじゃない人にも自信を持って進められる名曲だと思います。

普段の張り上げる、突き抜けるような声ではなく、すごく優しい温かみのある声で歌うAメロに引き込まれてしまいますよね。
そこから一転して切なくも美メロなサビ。
これはファンじゃなくともやられますよ。

一本の道の上にあったりする

の「あったりする」の部分とかめっちゃ好きなんですよね。

この頃くらいからこういうスローテンポな曲、優しい感じの曲がすごく上手になった気がします。
「温かさ」と言う成分が増量された感じですね。
サビのファルセットも綺麗だし。

そして何より最後の

あなた あなたに出会いたい

がやばい。
ここを聴くためにそれまでの5分39秒聴いていると言っても過言ですが、それくらい良い!

早く次のライブでやってください!

「瞬く星の下で<アニメVer.>」

アニメのオープニングで流れていたバージョンです。

サビが2回繰り返す形になっていて、サビの途中と最後の歌詞が少し違います。
アニメ用に曲が短くなるのは当たり前のことなんですが、歌詞が変わるのは珍しいですし、ポルノの曲では初めてですね。

最後の

冷たい胸に灯がともる

が微妙に字余りなのが気になります(笑

おわりに

「瞬く星の下で」のレビューいかがでしたか?
これがレビューなのか何なのか自分でもよくわかりませんが、基本的にこの曲を聴いて感じたことや考えたことを全部ぶちまけていくのがこの前作レビューシリーズのコンセプトなので、毎回全部出し切れて満足してます。

さぁ、2日後はついに、あのアルバムが登場しますよ。
お楽しみに!
本日も読んでいただきありがとうございました!



「瞬く星の下で」が収録されているのはこちら!