8th single「幸せについて本気出して考えてみた」について本気出して考えてみた【ポルノグラフィティ全作レビュー#10】
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こんばんバス!リンクです! 前回から4日ぶりの更新です!激アツな3月は始まったばかり。 ちなみに今日のタイトルはやっちゃってます。知ってます。 Title: 幸せについて本気出して考えてみた Tracks: All songs arranged by ak.homma, ポルノグラフィティ オリコン週間ランキング初登場: 4位(最高位) 5thシングル「サボテン」以来、3作ぶりのメンバー作詞・作曲によるシングル曲ですね。 この曲を初めて聴いた時の印象は、「ポルノにしてはいつもより薄味だな」でした。 ただそれはあくまで他の曲と比べてということであって、この曲単体で見れば普通に好きな曲です。 イントロにストリングスを入れてくるこのアレンジはさすが本間さんだなという感じで、メンバーの曲をどう調理したら一番輝くかわかっているなと感心させられます。 Aメロは結構言葉が詰まっているので、1ブロック歌いきるのがちょっと苦しいです。 あとこの曲って結構メンバーがコーラスしているイメージがあって、特に晴一がコーラス頑張っている印象が強いんですよね。 幸せについて本気出して考えてみるという、この大きなテーマ、悪く言えばありふれたテーマにストレートに向き合って、なおかつこれだけ心に響く歌詞を書け得るのが新藤晴一という男ですよ。 彼は後にとある曲で「My name is love」と名乗って、「愛」そのもになったつもりで歌詞を書いたりもしますが、この曲も普遍的なものをテーマにしているという点で似たところがあるかもしれません。 この歌詞で好きな部分はやはり2番です。1番もいいですけどね。1番があってこその2番ですよ。 もうAメロからサビまで全部好きですね。 つまんない事 嬉しい事 繰り返して結局 当時小学生だった僕は、別にその説は聴いた事ないけどそんなものなのかなぁと思っていました。 そんな淋しい事 言うなよって感じだ どうにか そうですね。できるなら良いことばっかり起きてほしい。 誰だってそれなりに人生を頑張ってる ここですよ!みんなが好きなのはここじゃないでしょうか。 2番のサビもいいですね。 以外になくはないんだと気が付いた という表現が好きです。 僕は幸せに対して失礼だったみたい ここで突然「幸せ」をちょっと擬人化してくるところがいいですね。 ポルノファンの方なら日常生活の中のふとした瞬間に思うんじゃないあでしょうか。 幸せについて本気出して考えた結果、 ただ僕は大好きな幸せの種を手に入れた と 僕の姿は浮かんでる?いつまでも消えないように の部分から、大好きな人や大切な人がいることが一番の幸せだという結論に行き着いたんでしょうね。 幸せについて本気出して考えてみた結果、幸せはそんなに難しいものでもなく、もっとシンプルなものなんだという意味だと勝手に受け取っています。 最後に全然関係ないですが、ゴールデンボンバーが2019年に「地方民について本気出して考えてみた」というタイトルのツアーをやっていて、ライブのオープニングでは「幸せについて本気出して考えてみた」の替え歌が使われていたそうです。 最初に言うのを忘れていました。このシングルはカップリングが強すぎる! 小僧の頃イメージした壮大な人生プランに近づいた晴一が、実際にミュージシャンとしてメジャーシーンで活動して思ったことを書いた曲ですね。 一生懸命に、自分の人生をかけて作った曲が、どれだけみんなに届いてるだろうとか、今は聞いてもらえているけど時間がってしまったら自分達も曲も忘れられて、無かったことになるんじゃないか、みたいな不安とか虚無感のようなものが綴られていますね。 当時のポルノグラフィティは今より全然ハイペースで楽曲を作っていましたし、シングルもたくさん出していましたし、アルバムも1年に1回出していました。 僕が特に好きなフレーズは 切り取られた歌を です。 そう言う風に、音楽活動をする中で突きつけられた矛盾、心の叫びみたいなものが伝わってくるのがこのフレーズです。 もちろん切り取ることが自体が悪いわけではないですが、作り手が隅々まで思いを込めた作品なのだから、隅々まで丁寧に聴きたいなと思いますね。 これも名曲なんですよ。 僕はずっとライブがある度に「Love,too Death,too」をやってほしいと言っていたんです。 で、今後は何の曲をやってくれることを期待してライブに臨もうか考えていたんですが、今この記事を書きながら決めました。 「キミへのドライブ」 にします! この曲って全然ライブで披露されてないですよね? おそらく2000年頃のライブ、「サウダージ」のリリース前後くらいの時期には披露されてた記憶があります。 この歌詞って、男の方が出来心から浮気しちゃったってことですよね? 君の怒りを うやむやにする為 って言うところがちょっとずるいですね。 「よそ見はしないで 前見て走ってよ。」 何うまいこと言っとるんやって言う話ですよ。さっさ謝れやと言う。 この主人公がこの後「君へのドライブ」を決めることができたのか、その結末も含めてライブで聞かせてほしいです。 「幸せについて本気出して考えてみた」というタイトルを聞いた時はその長さに驚いたものですが、今ではすっかり慣れてしまいました。 ポルノのシングル曲にはぶっ飛んだタイトルがいくつかありますが、これはその先駆けではないでしょうか。 親しみを込めて「チェケラ」と呼んでいる人も多いですね。私は一度も呼んだ事ないですが。 さて、3月6日といえばあの曲もありますので、そちらもお楽しみに!
読んでいただきありがとうございました!
「幸せについて本気出して考えてみた」が収録されているのはこちら!はじめに
今日も景気良く記事2連発でいっちゃいます!
まず、3月6日といえば「幸せについて本気出して考えてみた」のリリース日ですね!「幸せについて本気出して考えてみた」作品情報
Release date: 2002/3/6
Price: ¥1,282(tax in)
1. 幸せについて本気出して考えてみた
作詞:新藤晴一 作曲:Tama
2. TVスター
作詞:新藤晴一 作曲:新藤晴一
3. キミへのドライブ
作詞:岡野昭仁 作曲:ak.homma
累計売上枚数:15.5万枚作品概要
3人時代のポルノといえば、「作詞:新藤晴一 作曲:ak.homma」が定番だったので、この頃にしては珍しい作品と言えます。
そして売上を調べてみると15.5万枚だったのですが、「幸せについて本気出して考えてみた」でもこれだけ売れてるというのは時代だなぁと思います。
2000年代はCDが売れないと言われるようになっていった時代でしたが、この頃はまだまだ売れてましたね。
ポルノぐらいの圧倒的な知名度があれば、10万枚は売れるという時代でした。懐かしい。全曲レビュー
「幸せについて本気出して考えてみた」
曲・アレンジについて
概要でも書きましたが、この頃は本間さんのキャッチーな楽曲のイメージが強かったので、そこと比較すると若干薄味に感じた記憶があります。
そしてこのシングルの前にリリースされた「ヴォイス」もミディアムナンバーで、どちらかというと薄味だったので、もうちょい濃い味な曲が聴きたいなーと思った気がします。
これは僕が小学校を卒業する直前にリリースされたのですが、卒業後の春休みから中学入学後にかけてよく聴いていました。
すごく前向きな気持ちになるイントロですし、アレンジですよね。
Aメロからずっとコーラスが入ってくるので、晴一がずっと歌ってるイメージがあります。
特に昔のポルノグラフィティは結構サビとかのコーラスが強めな印象が合って、あぁ晴一とTamaがコーラス頑張ってんだなぁと思ってたんですけど、なんか最近は割とコーラスも昭仁が歌ってて、ライブでも昭仁のコーラス流れてるみたいなことが多い気がして、少し残念だなぁと思っています。歌詞について
決して2番だけでは成り立たないんです。1番の前振りがあるから2番の歌詞が響くんです。
トータルで半分になるってよく聞くじゃない?
良いこともあれば悪いこともあるし、振り返ったら結局半分半分だったみたいなことですよね。
勝ち越してみたい 密かに全勝狙い
悪いことよりも良いことの方が量的にも質的にも上回って欲しいと思うのが人間というものです。
時々はその「それなり」さえも褒めてほしい
小学生の僕も、別に子供だから何に悩んでたわけでも壁にぶつかってたわけでもないですが、「そうそう、そうなんだよ!!」と強く同意してしまいました。
みんなそれなりに頑張ってるんですよ。というかむしろ「それなり」に頑張ってるからこうやって生きてるわけで。
こうやって晴一が歌詞にしてくれたから、そういう風に思えるようになったのではないかと思います。
この歌詞を読んでから、自分が幸せじゃないと感じる…時はほとんどないのですが、現状に対する不満のようなものが多少ある時とかに「僕は幸せに対して失礼じゃないかな?」と思うようになりました。
最近まで全然知らなかったですが、使ってもらえるのは非常に嬉しいですね。
こういうところで他のミュージシャンのパロディをするのがゴールデンボンバーらしくて好きです。「TVスター」
「TVスター」は晴一作品の中でも屈指の名曲です!
晴一縛りベストアルバムを作ったら必ず入れたい曲ですし、何なら普通にRED'SかBLUE'Sに入れてほしいレベルでした。
作品も増えて、ファンも増えて、出演するテレビ番組も増えて、ライブの本数も動員数も増えて、いろんなものが大きくなっていく中で、自分達の作品がただ消費されているだけのように感じていたのかもしれません。そんな現状を客観的に振り返った上で書いたと言う感じですかね。
自分の置かれたところを客観視できるところに晴一らしさを感じますね。
どんなに一生懸命作った曲でも、テレビでは切り取られてしまうんですよ。
情報番組なんかで曲が紹介される時もサビが流れるだけですし、CMだってそうです。
音楽番組であっても1番と最後のサビしか歌わせてもらえません。
時には余計な企画やVTRに無駄な時間を使って曲を極限まで短くするよな番組だってあります。
「歌の力」がどうのこうの言ってる系の番組であっても、ギターソロすらカットしてきますからね。「キミへのドライブ」
パターンとしては極めて少ないんですけど、「作詞:岡野昭仁 作曲:ak.homma」の組み合わせって妙な勢いがあるんですよね。
「リビドー」とか特にそうですけど。
シングル曲で普通に良い曲なのにライブでなかなか披露してもらえない不憫な子だったからです。ツアーを通してセットリストの固定曲として扱われたことが1回も無かったんですよ。
ですが、それも先日終了した"続・ポルノグラフィティ"でセットリスト入りを果たし、しかも全公演で披露されたので、僕の夢がついに果たされる形となりました。
そのころの曲名は「パノラマ・ラブ」で、音楽雑誌のライブレポートで曲名を見かけたことがあるので。
でも、いざリリースされてからはそんなに披露されてないんじゃないかと思うんですよね。
ウィキペディアによると「SPECIAL LIVE 2002-2003 "BITTER SWEET MUSIC BIZ"」では披露されたようですね。
しかし「74ers」以降のツアーでは披露されてないと思うので、今後、ぜひセットリストに入れていただきたいです。
それで「謝罪のドライブ」してるんですよね。
でも2番では自分が悪いくせに勝手に「嘆きのドライブ」してるんですよね。
まわり道でもいい 時間かかっても
君は言っていたね ココロガイタイ 教訓さおわりに
こうやって僕らは少しずつ耐性をつけてきたんだと思います。
タイトルも含め、そしてカップリングも含め、本当に良いシングルでした。