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32nd single「EXIT」【ポルノグラフィティ全作レビュー#9】


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32nd single「EXIT」【ポルノグラフィティ全作レビュー#9】

はじめに

こんばんバス!リンクです!

0日ぶりに更新します! 3月2日は「ネオメロドラマティック/ROLL」のリリース日でもあるのですが、「EXIT」のリリース日でもあるんです!

ということで、こちらもレビューしていきますよ!

「EXIT」作品情報

Title: EXIT
Release date: 2011/3/2
Price: ¥1,282(tax in)

Tracks:
1. EXIT
 作詞:新藤晴一 作曲:新藤晴一ak.homma 
2. Regret
 作詞:岡野昭仁 作曲:岡野昭仁 
3. LIVE ON LIVE[Recorded at YOKOHAMA ARENA from 11th LIVE CIRCUIT "∠TARGET" ENCORE (2010/12/31)]
 作詞:岡野昭仁 作曲:岡野昭仁 

All songs arranged by ak.homma, ポルノグラフィティ  

オリコン週間ランキング初登場: 5位(最高位)
累計売上枚数:5.8万枚

作品概要

「EXIT」はフジテレビ系ドラマ「大切なことはすべて君が教えてくれた」の主題歌として起用されました。
ポルノとしては初の月9主題歌です。

カップリングに収録されている「LIVE ON LIVE」は3人時代からあった曲で、BITTER SWEET MUSIC BIZのライブDVDに初めて収録されて以来、CD音源としてはリリースされていませんでした。
初のCD音源化、しかもライヴ音源ということで、収録が発表された時は歓喜の声が飛び交っていましたね。

全曲レビュー

「EXIT」

www.youtube.com

曲・アレンジについて

「EXIT」の作曲クレジットは「新藤晴一ak.homma」となっていて、この2人で作っているのは後にも先にもこの1曲のみです。
原曲を晴一が作って、その後月9の主題歌にふさわしい曲になるように本間さんが肉付けしていったという形でしょうね、きっと。
個人的に晴一の作る曲は非常にJ-POP的であるなと思う反面、Bメロからサビへの繋ぎが唐突すぎて戸惑ってしまうことがよくあります。(そう思うについてはおいおい話をしていきます。)
なのでおそらくですが、そういう繋ぎの部分や、サビの構成を本間さんが補強していったのではないかなぁと思います。

ポルノのゆっくりめな曲は割とサビが薄味なことが多いですが、「EXIT」に関してはそこそこ濃い味ではないかなと思います。

サビのキーが高いんですよね。

狭い出口に

この登っていく感じのメロディが印象的ですが、ここで1オクターブかけ上げってます。
「狭い出口に」の「せ」が低いソで、「に」が高いソです。

そんでもって

言葉たちが

さらに駆け上がってます。 昭仁くんがよく使う最高音はいわゆるhiAと言うやつで、高いラの音なんですね。
このhiAがサビ頭の「こと」の部分に当たってるんです。だから初っ端からすごい迫力ありますよね。
そして「言葉たちが」の「ち」でこの曲の最高音hiB=高いシが登場します。

地下鉄の

の「つ」も同じhiBなので、1回のサビで最高音が2回登場することになります。曲全体では6回です。

いつもの最高音ラから比べてシと言うのは鍵盤二つ分、つまり全音上がってる音なんです。
ライブでの再現性を考えると最高音をhiBにするのは結構厳しい設定だと思うんです。
正直この曲を最初聞いた時、大丈夫なのかな?とか思ってしまいました。

でも、結論から言えば大丈夫でした。 紹介できる「EXIT」のライブ映像がないので残念ですが、つま恋で披露した「EXIT」も良かったですし、PANORAMA × 42の時もよかったです。
この頃から昭仁の歌唱力がすごく安定してきた印象があります。
元々めっちゃ上手いですけどね。それでもやっぱ2005年頃とかあまり調子良くなさそうな時期もありましたし。

この「EXIT」から「ワンモアタイム」、「ゆきのいろ」、「2012Spark」と難易度の高い曲を連発していったので、この時期は本当に攻めてたなと思います。

曲の構成としても、Aメロ、Bメロからサビに映るところでスパッと世界が開けるような印象があるので、そこにこの高音をはめてきたのはさすがだと思いましたね。

サビばかりでなく、イントロや感想も結構好きです。主人公の迷っている感じとか、なんか前に進めず停滞している感じがよく表現されてますよね。

月9ドラマ「大切なことはすべて君が教えてくれた」の主題歌だったわけで、果たしてドラマに合っていたのかはよくわかりません。
このドラマは当時の月9としてはそこそこ視聴率が低く、初回視聴率は2000年以降に放送された月9の中で最低でした(当時)。
なんでポルノのドラマタイアップはイマイチな作品が多いんだろうと思いますが、それでも月9ですからね。
そう言うメジャーな枠の主題歌を担当させてもらえたことはとてもありがたいし、誇らしいことだと思います。

ちなみにこのドラマ、武井咲が出ていたのはもちろんのこと、菅田将暉広瀬アリス能年玲奈伊藤沙莉岡山天音中島健人など、今見ると豪華なメンバーが生徒役で出演していました。

歌詞について

ポルノの歌詞にありがちな、自己肯定感低めな主人公の気持ちが綴られていますね。

2番の歌詞にあるように、君の望んでる僕でいたかったのにうまくできなくて、その失敗からか前に進めずうだうだしている様子が伺えます。

すごく漠然としたことを歌っていると思うんですが、

闇雲に強い力で押さないで 何が大切?
探しているところだ

と言うところが、ドラマのタイトルにもかかっているように思いますし、この曲のテーマになっているようにも思います。
今の時代に何を信じるべきか、信じられるものはあるのか、みたいなことがテーマでしたね、確か。
主人公に何があったのかはわかりませんが、彼が感じている虚しさとか無力感みたいなものはすごく感じ取れます。

個人的に好きな部分は、ここですね。

涙をうかべて「自分勝手」と責めるかい?

僕は上手に笑えてた?泣けていたかい?

晴一君はすぐに「〜かい?」って尋ねちゃいますからね。
この曲に至っては2番の歌詞だけで3回も出てきます。

なんていうか、いつも自嘲気味に聞いてる感じですよね。

この歌詞を読んだときに、晴一だなぁと思いました。

この「〇〇かい?」だけ集めて記事にしたいですね。

あと、これは歌詞そのもではないのですが、先ほどの

何が大切?

の「つ」ですよ。

「何がたいーせーつぅーー」っていう、この「つ」の投げやりさと言うか、適当に歌ってる感じが好きです。

「Regret」

こんなストレートに後悔してる曲もなかなか珍しい。
自己肯定感の低いポルノでもなかなか珍しい。

この曲でまず最初に言っておくべきことは、

「マイナス1000℃」なんていう温度はないよってことですね。

これはもう「Winding Road」の「水辺のほとり」くらい言われてる思いますけど、一応ね。
この曲に触れる以上一回はつっこんでおきたいところですからね。

あと

我が身にくさびを打ち込む様に 鼓動を刻む

の部分について2つ言いたいことがあって。

まず我が身に楔(くさび)打ち込むのってだいぶやばいですよ。

楔ってこう言うやつですよ。金槌でカンカン叩いて物を割ったりするやつですよ。
これを我が身に打つのやばくないですか?

と思ったら「くさびを打ち込む 様に 鼓動を刻む」なのでただの例えなんですけど、鼓動刻むたびにそれほどのダメージ受ける彼は本当にやばいんじゃないですか?
この曲の主人公が心配でならないですよ。
何があったんだよ。

皆さんも何か後悔したときにはこの曲を聴いてみてください。

結構好きです。

「LIVE ON LIVE」

「LIVE ON LIVE」がライヴバージョンで収録されるなんて激アツですよね!!
これは曲自体も好きですし、そもそもDVDにしか収録されていないというレア感が合って、ポルノの中でも特別な曲になっているんじゃないかと思います。 3人時代の曲が、まさか2人になってから改めてCDになるとも思っていませんでしたし。

ライブではオリジナルと異なるイントロから始まっているので、会場にいた人は「LIVE ON LIVE」が来るとは夢にも思わなかったはずです。 その驚きと喜びが歓声に表れていますね。このライブに行きたかった。

この曲の好きなところはまず、イントロやアウトロのベースですね。
Tamaがいた時の曲は特にベースが印象的だったり、目立たないんだけどついつい覚えてしまう曲が多いです。

そして、Aメロが結構低いんですが、その中でも

痺れた足奮い立たせ走り出した

の「立たせ」の声というか発音が好きです。
多分この部分と「強い雨に打たれ」の「打たれ」が一番低いんじゃないかな。

そして最後の

声にならなくて失速する僕を
切り裂く興奮で呼び戻す君よ

のさらに盛り上がっていく部分が好きですね。
曲の最後に新しいメロディが登場するのって、昭仁の曲にしてはかなり珍しいと思います。

これは本当にいつかライヴで聴きたい1曲です。

おわりに

ネオメロドラマティック/ROLL」に続いて「EXIT」のレビューをお届けしました。
「EXIT」がリリースされた11年前にも、「え、ネオメロと同じ発売日じゃん!」ってきっと思ってたんですよ。
まさかそのおかげで1日2つも更新することになるとは。
今年はブログをたくさん更新しようと決めましたが、流石に1日2回はやりすぎじゃねえかと。
もっとバランス良くでいいんじゃないかとおも思いますが、一度決めたルールは変えない主義なので、このまま行きますよ。
そして、3月にはもう1回ありますよ。1日2回更新する日が!すぐに!

3月始まったばかりですが、楽しくなりそうです!
もう春ですしね。
3月もポルノを聴いて気分を上げていきましょう!

ということで、今回も読んでいただきありがとうございました! 次回はあのシングルとあのシングルを紹介します! お楽しみに!



「EXIT」が収録されているのはこちら!