「BUTTERFLY EFFECT」がリリースから10日。
ポルノグラフィティ待望の11thアルバム「BUTTERFLY EFFECT」がリリースされてから10日が経ちました。
10月24日にフライングゲットしてから、もう何周かもわからないくらい聴きました。おそらく最低でも20周はしています。
そこで、先週アップしたファーストレビューの時よりも色々と理解が深まったこと、考えたことが増えて来たので、2ndレビューを描いてみたいと思います。
今回は思ったことをつらつらと書いていきますので、気楽に読んでいってください。
前回の全曲レビューはこちら。
アルバム曲の魅力に気づいた。
正直言って、最初のレビューを書いた時点では1曲1曲の魅力をそこまで理解できていなかった気がします。でも、10日間毎日聴いていると、どの曲も本当によくできてるなってことに気づきました。
というか、どの曲も完成度はすごく高いと思うんです。
色々考えてみた中で思ったのが、
「今回のアルバム曲をもしシングルのカップリングに入れることになったら、どれが入ってても満足できるな」
ってことです。
少しわかりにくいので説明します。
シングルのカップリング曲って、アルバム曲とはまた違ったハードルの高さがあると思うんですよね。やっぱり、熱量が高い、キャッチーな表題曲としっかり張り合える曲じゃないといけないと思うんです。
そう考えると、今回のアルバム曲って、どれがカップリングになってもいいレベルだと思うんです。
例えば、収録曲順に適当に抜き出して、
M1. THE DAY
M2. Working men blues
M3. 君の愛読書がケルアックだった件
ってシングルがあったとしても普通に満足できる気がしませんか?
もしくは、
M1. LiAR
M2. Fade away
M3. クリスマスのHide & Seek
とかでも結構完成度の高いシングルだと思うんですよ。
M1. キング&クイーン
M2. Montage
M3. スパイス
とかもう激アツだと思います。最近話題の熱盛りが連呼されるレベルです。
てか個人的には実際のカップリングの「夕陽の色」よりも「スパイス」が入っててくれた方が嬉しいです。
M1. 真っ白な灰になるまで、燃やし尽くせ
M2. MICROWAVE
M3. 夜間飛行
とかだと若干マニアックなシングルな気もしますけどね(笑
どうでしょうか。
この1週間何度も同じようなことを考えたんですけど、どれでもしっくりくると思うんです。
個人的に歴代で1番がっかりしたシングルは「Love, too Death, too」なんです。表題曲の「Love, too Death, too」が良すぎただけにカップリングの「グッドニュース」と「Time or Distance」が薄味過ぎました。「グッドニュース」は好きですけどね。
それに比べて、上にあげた組み合わせならどれでも激アツなシングルになることうけあいです。
そう考えると今回のアルバム曲はどれも聞き応えのある曲が揃っていると思います。
「RHINOCEROS」と比べる必要はないのだと気づいた。
前回のレビューの最後で、こんなことを書きました。
実際、1周目を聴き終えた時点での感想は、「RHINOCEROS」を超えられなかったかな?というものでした。
でも、1日おいて2周目を聞いてみると、全然印象が違うんですよね。あ、これってこんなにいい曲だったんだって思えるものがいくつもありました。
「RHINOCEROS」と比較してどうかというのは、これから聞いてみて、またライブでの演奏を体感して、少しずつ答えが出てくるかとは思いますが、とりあえず今は新しいアルバムを純粋に楽しみたいと思います。
この時点ではこう思ってたんですけど、聞けば聞くほど、比べる必要あるのかなって思ってしまいました。そりゃもちろん今までだってニューアルバムが出た時は前作と比べてどうだこうだって色々考えたりしました。「雲をも摑む民」が出た時は、「foo?」に比べてだいぶ暗いなと思いましたし、「ポルノグラフィティ」が出た時は「m-CABI」に比べてかなりインパクトに欠けるなと思いましたよ。だけど、それだけで評価を決める必要はないし、何より、今回の「BUTTERFLY EFFECT」がもつ「RHINOCEROS」とは違う良さに気づいてしまったので、ただ単に比較することが評価にならないとも思いました。
で、僕が気づいたこのアルバムの良さはなんなのかというと、それは
「最高にちょうどいいポルノのアルバムなんじゃないか」
ってことです。
「RHINOCEROS」は確かにいいアルバムでした。めちゃくちゃ攻めた1枚でした。これはもう名盤と言ってもいいでしょう。最近のポルノの魅力をわかりやすく、それはもう暑苦しいほどに詰め込んだアルバムが「RHINOCEROS」だったと思います。おそらく2人体制になってからの代表作と言ってもいいんじゃないでしょうか。
でもですね、だからこそ、熱さしかなかったんですよ。最初から最後までイケイケ押せ押せのものすごい勢いのまま進んでしまって。もちろんそれで楽しく聞けたのですが、少し箸休めというか、心落ち着けてしっとり聞けるような、軽く聞けるような曲が少なかったなと思います。
それに比べて「BUTTERFLY EFFECT」は、前回同様にしっかりアピールできるような熱量のある楽曲「Working men blues」や「Fade away」、「170828-29」なんかもありながら、少し気楽に聞けるような曲「君の愛読書がケルアックだった件」や「夜間飛行」、「スパイス」なんかが入ってて、バランスがいいなと思いました。
特に今回のアルバムはシングル曲が5曲も収録されており、ポルノの歴代のオリジナルアルバムの中でも「m-CABI」と並んで最多です。そしてそのシングル曲たちのインパクトが強いために、アルバムの曲でしっかりバランスを取らないとすごく暑苦しいだけのアルバムになったり、もしくは昔のポルノのようにシングル曲とアルバム曲の温度差がものすごいアルバムになったりする可能性が出てきてしまうわけです。
ですが実際アルバムを通して聞いてみるとすごく聴きやすい。
熱量の移り変わりがすごく自然というか、シングル曲が全然浮いてないですし、かと言ってアルバム曲も負けてないなって思わせる並び方です。
ポルノの魅力って、ファンの人それぞれにあると思います。このアルバムは、ファンのみんなが思うポルノの多様な魅力をきちんと満遍なく、バランスよく配置した作品になってるんじゃないでしょうか。
シングル曲みたいなアップテンポでキャッチーな曲が好きな人はもちろん楽しめるでしょうし、「Fade away」とか「MICROWAVE」みたいないかにもメンバーが作りそうなアルバム曲を好きな人にもハマると思います。
僕としては、「スパイス」みたいな日常の幸せを歌うだけの曲って結構好きなのですぐにハマりました。「曖昧なひとたち」とか「休日」みたいな。そういうのが好きな人にはハマると思います。
それに、晴一の作るポップソングが好きな僕には「君の愛読書がケルアックだった件」もかなり響きました。
そんな風に、このアルバムは、あらゆるタイプのポルノファンにハマる1枚になってるんじゃないでしょうか。
つまり「最高にちょうどいいアルバム」。
今回の「BUTTERFLY EFFECT」は最高にちょうどいいアルバムだと思いました。
毎日車の中で聞いていて、だいたい往復で1周するのですが、最初から最後まで楽しく聞けます。収録時間もちょうど1時間でちょうどいいボリュームです。
ファンの方にはもちろん、ファンでない方にも聞いてみてほしい1枚です!
「ちょうどいいを、もっと、みんなへ。」笑
ぜひ聴いてみてください!
あ、オリコン初登場3位おめでとうございます!!
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- アーティスト: ポルノグラフィティ
- 出版社/メーカー: SME
- 発売日: 2017/10/25
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最新シングル「キング&クイーン/Montage」のレビューはこちら!
最高にちょうどいいホンダに興味がある方はこちらもどうぞ(笑