29th single「アニマロッサ」【ポルノグラフィティ全作レビュー#54】
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はじめに
こんばんバス!
11月最後の更新です!クリスマスまでもう1ヶ月切ってる!
「アニマロッサ」作品情報
Title: アニマロッサ
Release date: 09/11/25
Tracks:
1. アニマロッサ
作詞:岡野昭仁 作曲:岡野昭仁 編曲:ak.homma, ポルノグラフィティ
2. 小規模な敗北
作詞:新藤晴一 作曲:新藤晴一 編曲:ak.homma, ポルノグラフィティ
3. 邪険にしないで
作詞:新藤晴一 作曲:新藤晴一 編曲:ak.homma, ポルノグラフィティ
オリコン週間ランキング初登場: 3位(最高位)
累計売上枚数:7.3万枚
作品概要
「この胸を、愛を射よ」から2ヶ月半ぶりにリリースされたシングル。
「アニマロッサ」はテレビ東京系アニメ「BLEACH」のオープニングテーマ。
現時点で累計売り上げが7万枚を超えた最後のシングルとなっている。
全曲レビュー
「アニマロッサ」
anima = 魂
rosso = 赤い (animaが女性名詞なのでrossaになっている)
情熱的で非常に熱量の高い、そして男くさい感じの曲にしたかった的なことを昭仁は当時話していた気がします。
この頃、シングル曲の作曲が本間さんからメンバー二人にシフトしていた時期で、それまでのポップでキャッチーな路線とは違うものを作ろうとしていた時期だと思います。
世間が思うポルノらしさみたいなものと向き合いつつも、もっと違うタイプの楽曲も出せるんだぜっていうのを見せたかったのかなと、この「アニマロッサ」では特にその傾向が強いような気がします。
実際、キャッチーさは薄いなというのと、何となく今までと違うことをしたいんだろうなというのが第一印象でした。
AメロとBメロのスリリングな感じはいいんですけどね、サビで盛り上がり切れてないというか、そこまで音符が詰まっていたのに、いきなり間延びした感じになってしまう感じが、何となく「リンク」とかと同じ感じで少しもったいないなと思っていました。
何度か話したことがありますが、Aメロが割と言葉が詰まっていて、サビでいきなり間伸びするのはこの頃昭仁あるあるだった気がします。
「リンク」、「空蝉」なんかもそうですし、「∠RECEIVER」もそんな感じだと思いますし。
「アニマロッサ」はその特徴に加えてサビのメロディが若干落ち着かないんですよ。
君がここに居ることで 僕はこの旅の先を知るだろう
の「知るだろう」のメロディがなんか、座りが悪い気がして。ここ歌うのむずいですよね。
サビ終わりの「ちゅーるちゅっちゅちゅーる」ももう慣れましたが、最初はだいぶ違和感ありました。
これ誰が入れようって言ったんですかね。
インパクトはありますけどね。
"∠TARGET"ツアーで披露された時はかっこいいなと思いましたし、ライブ映えする曲ではあるのかなとおもおいますが。
ちなみに僕が一番印象に残っている「アニマロッサ」のパフォーマンスは、2009年のミュージックステーションスーパーライブです。
この年、年末の特番では「アニマロッサ」を披露して、紅白でも歌っていました。
Mすてスーパーライブの際は、間奏のギターソロ(一応)のところでステージ上に炎が出る演出がありまして、それを見た昭仁が
火が出てます!火が出てます!
これ意外と熱いです!アニマロッサだけにね!
ようわからんけども!
火が出てますよ!
おぉぉおおおお!
と、いって一人で盛り上がってたのがとても面白くで。
何度も見ました。今手元にその映像が残ってないのが悔やまれますが、もし見ることができる人は見てみてください。
日常の些細な悩みなどは吹き飛びます。
「小規模な敗北」
個人的には「ナイトトレイン」の従兄弟みたいな曲だなと思っています。
こちらもポップというよりはロックの方に振り切って作られた曲だと思います。
終始ギターがかっこいいですね。ポルノの曲にしてはギターの音がよく聞こえるタイプの曲だと思います。
小規模な敗北 繰り返して
じりりじりりと後ずさりしてる
これが具体的にどんなことを指しているのかはわかりませんが、理想と現実が乖離していって、それを受け止めるしかないみたいな状態なんでしょうね。
自分には何もすることが出来なくて、傍観することしかできない。
全然違うかもしれませんが、改めてこの歌詞を読んで、『暁』の
安全主義者らの敗北が物語っているだろう
という歌詞を思い出しました。
「小規模な敗北」の主人公は、余計なことには手を出さない、自分を甘やかしてリスクを負わない、そういう安全主義者で、その結果敗北してしまったのかもしれませんね。
この曲はリリース当時の方がなんかもっと理解できていた気がするな。
僕も何かしらに小規模な敗北をしていたのかもしれません。そういう気持ちの時に消えばまた違う気づきがあるかも。
「邪険にしないで」
「邪険」は広島弁の「〜じゃけん」とかけていて、この曲の歌詞は全て広島弁になっています。
ということでここからは私も自分の故郷の方言でレビューしていきます。
歌詞に方言を使っとる曲はこの曲以前にも「アポロ(広島弁ver.)」っちゅうのがあって、テレビでも何度か披露されたんやけど、音源化はされてないんよね。
やけ、広島弁の歌詞の曲がCDに収録されるのはこれが初めてやったんよ。
好きな人へのの気持ちをなかなか素直に伝えきらん男の気持ちを綴った歌詞になっとうね。
初っ端の
上手ぉに言えやあ えぇんじゃけど なんかゆうたらお前が
がもうめっちゃ広島弁っち感じがするよね。その後に出てくる「プンスカ」っちゅうのは方言とは関係ないけど、あんま使うことない言葉やけいきなり出てきてなんか面白かった。
あとは
時が経とぉが経たまぁが どうでも
の「経たまぁ」っちゆうのが、かなり広島弁っぽい表現やなと思った。
やっぱ一番好きなのは
いつもお前の名前呼ぶ時にゃ その後ろにハートマーク そっと付けとんじゃが わからんか
やね。
いや、不器用すぎやろ!それは相手もわからんよ!って思う。
最後の歌詞も
お前がおらんなったら ぶち寂しいかもしれん
とか、「寂しいかもしれん」やなくてちゃんと「寂しいって」言わなわからんやろ!
って感じよ。
ここまで不器用な人もなかなかおらんのやないかなと思うけど、どうなんかねぇ。そんなもんなんかな?
ちなみにこの最後の歌詞を僕の地元の方言であえて言うなら、
お前がおらんくなったら でたん寂しいかもしれん
かな?「でたん」はあまり最近使わんし、ましてや活字にすることないけど。
ちなみにPart2やけど、"∠TARGET"ツアーでは各地の方言で披露されていて、自分の地元の方言で歌ってくれるのはめっちゃ嬉しかったね。
しかもその方言で歌った歌詞をまとめた冊子がツアー終了後にファンクラブの会報と一緒に封入されて届いたのも嬉しかった。
今どこにあるかわからんけど、見つけたら読み返したい。
おわりに
と言うことで、最後は不自然に方言で話してしまいました。
僕の地元は方言の特徴が薄いので、なかなかこの地方だ!と断定できるような方言を披露することが出来ないのですが、まぁわかる人にはわかると言う感じですかね。
さて、11月の更新は今回が最後。
今年もあと1ヶ月。レビューする作品も少なくなってきました。
12月も元気に更新していきますので、ぜひ読んでください!
このツアーで披露された「アニマロッサ」はとてもかっこよかった。