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数学検定1級の勉強を始めたら早速行き詰まった話 [教材編]


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勉強を始めて10日程度たった。

数学検定1級合格に向けて勉強を初めて、早いもので10日程度が経ちました。

いつから勉強を始めたかは微妙なところですが、1月5日あたりに過去問を解き始め、その次の週末から問題集を買って勉強を始めたので、まぁトータルで10日くらいは立っていると思います。

平均してだいたい1時間〜2時間程度を目安にして勉強をしています。

さて、前回は1次試験の過去問を解いてみての感想をお届けしましたが、今回は勉強の要とも言える教材についてお話しします。

 

前回の記事はこちら。

factorial.hatenablog.jp

 

 

数学書の質はピンキリ。

勉強を始めるにあたって最初に考えたことは、どんな教材を用いて勉強するかです。

大学の頃の教科書は全て本棚で保管しているので、解析、線形代数、統計を始めとして、複素関数フーリエ変換などなど、各種取り揃えています。

ちなみに、私が持っている本の一例を紹介しておきましょう。

 

初歩から学べる微積分学

初歩から学べる微積分学

 
教養の線形代数

教養の線形代数

 
入門・演習 数理統計

入門・演習 数理統計

 

 こんなところでしょうかね。

数学検定1級の対策としてはまずはこれらの分野を基本に勉強をすることになるだろうなと思いましたので、とりあえずこの3冊を本棚から取り出しておきました。

で、パラパラと開いて感じたことは、

「これはわからないところがあった時に説明を読んで理解するためのものであって、演習に使える本ではないな」

ということです。まぁ、教科書として使っていた本なので当たり前といえば当たり前です。

それに、正直言って、どれがとは言いませんが、読みにくいというか、わかりにくいというか、積極的に使おうとは思えないものもありましたので、これを機に勉強の軸となる参考書・問題集を買うべきだなと思いました。

 

ちょっと話がそれますけど、大学レベル以上の数学の本って、愛想のないものはとことん愛想がないですよね。レイアウトも素っ気ないものが多いですし。

レイアウトがイマイチでも、解説が丁寧だったり、読みやすかったりわかりやすかったりすればいいですが、全然そんなことないものもありますし。

著者が知っていることをただ言語化しただけみたいな。その表現が読みやすいかどうかは置いといて、とりあえず文字に起こしただけみたいな。そういう本あるじゃないですか。これわかってもらう気あるのかな?みたいな。

そういう本は淘汰されるべきですね。

特に初学者向けの数学書なんかで、大事な説明の途中に「〜であることは自明なので」とか書かれた時にゃ激おこぷんぷん丸ですよ。

「てめえにとって自明でもこっちにとっては自明じゃないんだよ!てか自明って言葉使いたいだけだろうが!」

っていう気持ちになります。なんだよ、自明って。

 

教材が見つからなさすぎて泣けた。

そんなこんなで、私は数学検定対策に適した参考書、または問題集を買おうと決めました。

……が、ここで大きな壁にぶつかります。

近くの本屋さんに行って、それっぽい本を見つけようとするのですが、なんと、普通の、ありがちな、何の変哲も無い町の本屋さんにはそもそも数学検定のコーナーがありません。

もちろん置いてある数学書も高校レベルの参考書・問題集までです。ひどいところでは中学数学レベルまでだったりします。

まれに数学検定の本を置いてある本屋さんに出くわしても、1級の本はほとんど売っていません。びっくりするくらいありません。

 

数学検定がこの程度の扱いであることは前々から知っていたんですが、いざ自分が買おうと思って行ってみると、予想していた以上に取り揃えてなくて絶望しました。

以前受験した時は準1級だったので、まだ少しは参考書が見つかったのだと思います。その時の感覚で行くと肩すかしくらいまくって、肩がなくなるレベルでした。

 

そんな苦境を乗り越えて私が向かったのは、地元でも結構大きなJRの駅がある街です。新幹線が止まる駅がある街に行ったらさすがにあるだろうと思い休みの日にお出かけしました。

そこで私が買ったのはこちら!

数学検定1級準拠テキスト 微分積分

数学検定1級準拠テキスト 微分積分

 

 森北出版から出ている日本数学検定協会監修の問題集です。

(森北出版の本は大学の電気回路でお世話になりました。何だか懐かしい気持ちになりました)

同じシリーズで線形代数も出ていましたが、個人的に微分積分の方がやばいのでこちらを購入しました。

構成は、大学で習う微分積分の基本的な内容はほとんど抑えており、「例題・解説→章末の演習問題」というオーソドックスな流れで各章が進んでいきます。

まだ時始めたばかりなので難易度がどうこうとは言えませんが、数少ない数学検定1級準拠テキストということで、ある程度無駄なく、あわよくば効率的に勉強できるのではないかなと思って選んでみました。

 

そしてもう1冊がこちら!

ためせ実力!めざせ1級! 数学検定1級実践演習

ためせ実力!めざせ1級! 数学検定1級実践演習

 

 こちらは上の準拠テキストよりも少し前に出版された本ですが、同じように日本数学検定協会の監修です。

まだ使う予定はないですが、微分積分のテキストが一通り終わりを迎えそうになったら取り掛かってみようかと思います。春以降ですかね。

構成は次の通り。

ただ単に練習問題や模擬問題を収録してあるだけでなく、第1章から第3章まで段階を徐々にレベルアップしながら演習を積めるように構成されています。

こういう構成の参考書って高校数学っぽくてなんかいいなと思いました。

解説も充実してそうなので期待しています。

こちらもレビューは使ってみてからということで。

 

まとめ。

テキストを選ぶにあたってネットなどでいろいろと調べてみましたが、まずもって数学検定1級という試験にわかりやすく対応しているものが少ないですね。

そして大学レベルの数学書や問題集を使おうにもこれもまた難易度の差がすごいですので、ちょうどいい本を見つけるのは難しいなと思いました。これは大きな本屋さんに行って自分でパラパラとめくってみて良いと思ったものを選ぶべきだと思いました。

私は今回、手っ取り早い参考書・問題集が欲しかったので、「準拠テキスト」、「日本数学検定協会監修」というフレーズが並んでいるものをセレクトしました。

一応パラパラと見て、ある程度しっかり解説してあるなと思いましたし、わからないところは教科書やその他の自分が持っているテキストを参照すれば解けそうだなと思ったのでこちらに決めました。

実際にどれくらい効果的か、勉強しやすいかなどはこれから使って見てレビューしていきたいと思います。

高校の数学でも参考書・問題集は多種多様にあって非常に迷いますが、大学以上の数学書ではさらに迷います。まず高校のように学習内容に制限がありませんし、難易度の差もすごいです。その中で基礎を固めつつ演習をきちんとできるテキストを見つけるのは結構難しいかもしれませんね。

大学生ならおなじみの共立出版やマセマなどから初学者用の教科書や演習書も出ていますので、特に苦手な分野はそういうテキストを選んでみるのもいいかもしれません。

私は教材数が増えるのはあまり好きではないので、とりあえず、微分積分の勉強がひと段落するまではこのラインナップで行こうと思います。

 

それでは、今回はこの辺で。

今後は勉強の進捗状況や、私が持っている教科書の紹介などをしていこうと思いますのでお楽しみに!

また次回!