待望の新曲
ポルノグラフィティ、10ヶ月ぶりのニューシングル「キング&クイーン/Montage」が9月6日(水)に発売になりました!
前作「LiAR/真っ白な灰になるまで燃やし尽くせ」がリリースされたのが昨年の11月ですから、本当に長い間待たされました。
今日は、待望のニューシングルにしてポルノ史上4度目のダブルAサイドシングル「キング&クイーン/Montage」について、全力でレビューしたいと思います。
収録曲
今作の収録曲は以下の3曲です。
1. キング&クイーン
作詞・作曲:岡野昭仁
編曲:立崎優介,近藤隆史,田中ユウスケ,Porno Graffitti
2. Montage
編曲:篤志,Porno Graffitti
3. 夕陽の色
作詞・作曲:岡野昭仁
編曲:宗本康兵,Porno Graffitti
1. キング&クイーン
この曲は、日本テレビ系で放送されるグラチャンバレーのテーマソングとなっています。
ポルノグラフィティとしてバレーボールのテーマソングを歌うのは初めてのこと。この曲を作るにあたって、ポルノの2人は実際にバレーボールの試合も見に行ったそうです。
曲と詞はボーカルの昭仁が担当。
曲については、昭仁らしい、薄味だけどもしっかり前向きで爽やかな、スポーツ中継のテーマソングにぴったりな仕上がりになっていると思います。これまでの作品で言うと、「ギフト」とか「Rainbow」などの曲を彷彿とさせますが、それら以上に爽やかです。
先日出演したミュージックステーションでは、ポルノには珍しいメジャーキーの楽曲としても紹介されていました。確かに、ポルノの曲って、ちょっとクセのあるマイナーのものが多いですよね。
また、詞についても、昭仁らしさ全開ですね。
小難しいことを言うでなく、ストレートな表現で、選手たちへの賞賛の気持ちが綴られています。
個人的に特に気になってるフレーズは、「こんな時代 周りはほら 暗い話題ばかりで」と言うところ。昭仁って、すぐ周りはくらい話題ばかりってことにしたがりますよね(笑
9年前にリリースされた「Love, too Death, too」のカップリング「グッドニュース」でも、「暗いニュースに蝕まれて僕も悲劇を演じてる」ってあるし。
まぁ、別にここ大事なフレーズでも何でもないんですけどね(笑
それ以外で言えば、やっぱサビにある「強さとは己自身を 何度でも信じられること」ってのが、グッときますね。
スポーツをしている人に限らず、夢に向けて頑張ってる人の背中を押してくれそうな、元気がもらえる力強い1曲になったのではないかと思います。
あと余談ですけど、昭仁って「己」とか「我ら」って好きですよね(笑
2. Montage
こちらはテレビ東京系アニメ「パズドラクロス」(毎週月曜 夕方6:25)のオープニングテーマとして7月よりオンエアされております。
ポルノの2人の音楽的なルーツってJ-POPだなぁって思おうことはよくあるんです。
それは2人の発言とか、彼らの作品を聞いてとか。J-POPって、Aメロ、Bメロ、サビ!って言う鉄板の流れがあるじゃないですか。そう言う、メリハリのある、キャッチーな曲が似合うバンドなんですよね。それはもうデビュー曲の「アポロ」聞いてもらえばわかることだと思いますが。
そう言うキャッチーで、適度にロックなポルノの楽曲って、アニメによく合うんですよね。今回の曲もそうですが、今までのシングルでも、アニメのタイアップになった作品は8曲ほどあります。また、特にタイアップのついてないアルバム曲を聞いてても、これアニソンっぽいなって思うものもありますし、その度に何かタイアップつけばよかったのにもったいないなーと思います。
今回の「Montage」もアニメのオープニングということで、ポルノらしい、キャッチーな1曲になっています。
作曲は晴一です。サビだけではちょっとわからなかったですが、Aメロを聞いて明らかに晴一だなとわかりました。昨年リリースで同じくアニメタイアップだった「THE DAY」を聞いた時と同じ感じですかね。晴一の曲ってAメロBメロにクセがあるんですよね。僕の語彙力の乏しさゆえにうまく表現はできませんが、なんかこう、途中で引っかかるようなね。あとはサビへのつなぎが強引だったり(笑
今作で印象的だったのは、サビの終わりがファルセットで終わること。置きに行く感じではなく、こう、ちょっとふわっと浮いた感じで終わるんです。最初聞いた時は少し違和感ありましたが、慣れたらこれはこれでいいかもとも思います。
作詞は昭仁が担当していますが、これはどうなんでしょうかね。最初の出だしのサビは結構うまくハマってるかなと思いますが、そのあと、特に2番以降、もうちょっとうまくハマる言葉があったのでは?と思う部分があるんですよね。
率直なとこ言うと、ここは晴一に詞を書いてもらって、ぴったりはめていただきたかったかなという気はします。
あとはまぁ、これライブでどんな感じになるんですかね?みんなどういうノリで聞くんだろうか。ちょっとイメージできないです。まぁ、楽しみにしておきましょう。
3. 夕陽の色
これですね、ツイッターなんかでは絶賛する声が多いみたいですが、個人的にはイマイチでした。
よくも悪くもポルノらしいというか、昭仁らしいというか。
久々にこの言葉を使いますが、「サビのない曲」ですよね、これ。
一応解説しておきますと、私の言う「サビのない曲」とは、
「サビはあるが全くキャッチーでなく、サビっぽくない曲。または、このあとサビがあるんだろうな、これはすごく壮大なBメロなんだろうな、と思っていたらそこで1番が終わって、あ、これがサビだったんだ、と拍子抜けする曲」の事です。
ポルノはこういう曲作るの得意なんですよね。昭仁の代表作で言うと「そらいろ」、晴一では「月明りのシルビア」などがあります。何なら初めて聞いた印象だけで言えば「シスター」もそうでしたけどね。
僕が期待しすぎていたのもあるかもしれませんが、このサビで終わって欲しくなかったですね。このあとに本当のもっと盛り上がるキャッチーなサビが来て欲しかった。1回目、2回目のサビは本当に拍子抜けしました。3回目の最後のサビは、もうさすがに3回目なのでサビなんだなって認識で聴けましたが。個人的にはイマイチでしたね。
メロディがいまいちキャッチーじゃない曲をアレンジで何とかいい曲風に仕上げたんだなって感じがしました。
最近のポルノは、どんな曲調であってもある程度キャッチーで、すぐ覚えられて、歌いたくなるような曲を作ることができてるなーと思ってたんですけども。実力あげて来たなーと思ってたんですけども、ここでちょっと昔に戻っちゃったかなと思いました。
まぁ、ポルノファンからしたらこういう曲もポルノらしさの1つですから全然いいんですけど。でもやっぱ、ダブルAサイドシングルのカップリングってちょっとハードル上がっちゃう部分あると思うんですね。だって最初の2曲はもう完全にネタバレ状態なわけだから、CD買った後に本当に新鮮な気持ちで聞けるのって3曲目のカップリングだけなんですよ。そこで力の入った、キャッチーな曲持ってこられたらもうやばいなと思うんですけど、残念ながら今回はそうはなりませんでした。
詞については、もうちょっと読み込むことにしたいと思います。
まとめ
今回のシングルを聞いて、色々と思うことはありました。
デビューして18年という時間が経とうとしてるんだなってこともしみじみ思いました。
ポルノが最初にスポーツ中継のテーマソングを手がけたのは、2002年日韓ワールドカップの時です。NHKのテーマソングとして、「Mugen」を提供しました。今考えたら、スポーツ中継に、しかもNHKに「Mugen」みたいな曲持ってくるってすごいですよね。攻めてますよね。でもそれができちゃうのがポルノだったし、そんなポルノが好きだったわけです。
それと対照的に、今回の「キング&クイーン」は、応援歌の王道を行くような爽やかな曲ですよね。こういうストレートな応援歌を歌うのが今のポルノだし、これで勝負してくるあたりが今のポルノの音楽に対する姿勢の現れなんだと思います。
きっと近々アルバムも出るのでしょうし、それをひっさげてのライブサーキットも行われるわけですから、19年目のポルノの挑戦を楽しみにしながら、まずは今回のシングルを聴き込もうと思います。
ぜひ、皆さんもたくさん聞いてください!
「キング&クイーン/Montage」が収録されている
11thアルバム「BUTTERFLY EFFECT」のレビューはこちら!
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- アーティスト: ポルノグラフィティ
- 発売日: 2017/09/06
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