ベイビーレイズJAPAN 初のミニアルバム。
ベイビーレイズJAPANが、デビュー5周年を目前にした2017年9月20日(水)に、自身初となるミニアルバム「THE BRJ」をリリースしました。
今年になってシングルを2枚リリースしていますが、これらのシングルからは1曲も収録されておらず、完全新曲のみを5曲集めた渾身のミニアルバムになっています。
先に言っておきます。このアルバム、
とってもいいです。
ミニアルバムをリリースするタイミングって難しいと思います。収録曲は少ないわけですから、シングルとどう違うんだ問題もありますし、なぜフルアルバムじゃないんだ問題も出て来ます。
しかし、1周聞いただけでわかりました。
今、いい曲が5曲もあるから、それを聞いてもらうためにリリースしたんですよ。純粋にそれだけだと思いました。まぁ実際の所の理由はわかりませんが、個人的にはそう思えるくらい、満足度の高いミニアルバムでした。
収録曲
今作には5曲が収録されいます。1曲ずつ紹介します!
1. 何度でも
作詞・作曲:Eiji Nakayama
「何度でも」って何度も言ってる曲です(笑
Aメロから、でんちゃん→リコピン→なおすけ→りおトンの順で歌っていき、「さあ つかみに行こう」でやっと愛夏が登場して「そうだ」で一気に弾ける流れが、アルバムのオープニング曲らしい。
サビの「何度でも」、「永遠に」の繰り返しは若干しつこい感じもするけど、そのあつくるしさがベビレらしさでもありますね。
1曲目からこんな曲持ってこられたら、この後の4曲に期待が膨らみます。非常にワクワクさせてくれる1曲でした。
2. くびったけエンジョイサマー!
作詞・作曲:Keita Miyoshi
これはもともと、5月リリースのシングル「バキバキ」のカップリングとして収録予定の曲でした。それが急遽「2years」と変更になり、こちらは一旦お蔵入り。満を持しての音源リリースとなりました。
9月のリリースになってしまったのが惜しいほど、良質なサマーソングです。
季節をテーマにした歌は数ある中で、私は夏の歌が1番好きなんです。毎年夏になると夏うたプレイリストを作るくらい。
そしてできればこの歌も今年の夏うたプレイリストに入れたかった。
ベイビーレイズの夏うたといえば「夏色パーティー」や「真夏のフィーバー!」などがありますが、それらに比べると若干おとなしい感じがします。
今年の夏こそは!と意気込むもののなかなか告白に踏み切れない女の子のもどかしい心の中を歌っているのですが、珍しく女の子らしいことを歌っているのが新鮮です。
サビの終わりの「あなたの笑顔に くびったけ」のメロディにハマります。ここを聞くためだけにこの曲を聞いてみて欲しいレベルです。
ベビレのおすすめ夏うたが増えました。
3. スパイラル
作詞・作曲:Atsushi Akino(TSURU)
「スパイラル」というタイトルから、ノリのいいロックな曲かと思っていましたが、良い意味で期待を裏切られました。今作に収録されている5曲の中では1番落ち着いているかな。
こういう曲でしっかりと聞き応えのあるサビを用意してあるあたり、ベビレの制作体制の安定感を感じますね。こういう良い曲風の曲って、なんかアレンジ次第でいい曲っぽく聞こえてしまうから、サビが意外と手抜きだったりすることあるじゃないですか。でも、この曲は違います。きちんと最後まで聴きたくなるような、聴き応えのある曲になっています。
歌詞の内容はいまいちよくわかりませんが、何かしらの別れを歌ってるんでしょうかね。「ありがとうって言葉だけじゃ 終わりたくないよ」っと言っていますから、相当感謝している大切な人に向けて、その気持ちを伝えたい、的な曲なんでしょう。
もしくは、何かしらの節目にありがとうって伝えるための曲なのかな?
例えば5周年を迎えたベイビーレイズから、応援している人たちみんなへとか。
色々な解釈ができますね。
4. アンチヒーロー
作詞:Rio Watanabe/Ameko Kodama 作曲:Kuboty(TOTALFAT)
はい、まずは作詞に注目してください!
「Rio Watanabe/Ameko Kodama」ですよ。
りおトンが作詞しとるやないかい!(笑
そして、それに続く「Ameko Kodama」って
ハロプロで活躍してる児玉雨子やないかい!
というね、ツッコミどころ満載のクレジットでした。
なんでりおトンがここで作詞に挑戦したのかわかりませんが、そういうの、個人的には好きです。アイドルだからと言って、歌うだけでなく、自分で詞を書いてみたり、曲作りに関わってみたりするのって良いことだと思います。
もし今後、他のメンバーもこういうチャレンジをするのだとしたら、とても楽しみです。
あ、児玉雨子さんは「〇〇〇〇〇」のカップリング「Silence Nonsense Sigh」の作詞もしてたんですね。
2人の共作ですので、どっちがどこまでの詞を書いたのかわかりませんが、「アンチヒーロー」というタイトルはいいですね。
個人的には「東京 ゼロサン 祈りながら」というフレーズがメロディ的にも、歌詞的にも好きです。
あと、りおトン作詞だからか、りおトンの歌割りが多い気がします。頑張っている。
最後の「さぁ」がクセになりますね。
こういう新たなチャレンジが感じられる曲、いいですよね。聴いていてワクワクしました。
後、余談ですが、イントロのギターがポルノグラフィティの「惑星キミ」の間奏に激似でびっくししました(笑
5. 僕らはここにいる
作詞・作曲:Shota Horie
リード曲としてリリース前からMVが公開されていた曲です。この曲を聴いて、ミニアルバムへの期待が高まった人も多いんじゃないでしょうか。少し違うかもしれませんが、「夜明け Brand New Days」を彷彿とさせるような力強さがありますね。
5周年を迎えて、これからもここで唄い続けるという、彼女たちの新たな決意表明的な歌でしょうか。
歌詞を読めば読むほど、「夜明け Brand New Days」とリンクしているような気がします。
デビューしてからの5年間を振り返りながら、そしてこれからの未来を思いながら聴いてみるといいんじゃないでしょうか。
曲も詞も、今のベイビーレイズJAPANを、そのまま表したような、あまり好きな言葉じゃないですが、等身大で、それでいてとても魅力的な作品になったと思います。
頭サビが終わった後のピアノが素敵ですね。
そして、Aメロの1人ずつ繋いでいくとことか、聴いててなんか鳥肌たちます。りおトンまで行かないのが残念ですが(笑
この曲をリリースするためにこのアルバムを出したと言っても過言ではないでしょう。
もちろん他の曲もいいですが。
今、この曲を歌うことに、聴いてもらうことに、意味があるんです。きっと。
ぜひ、多くの人に聴いてもらいたい1曲です。
まとめ
最初にも述べたように、ミニアルバムをだすタイミングって難しいし、個人的にはあまり好きじゃないんですが、このアルバムは違いました。
たった5曲でも聞き応えは十分。むしろもっと聴いていたいと思うほど。
色々なアーティストに楽曲を提供してもらうことで、曲の幅も広がり、良い曲を安定してリリースすることができるのは、アイドルにとっても、ファンにとっても良いことですよね。
彼女たちが掲げるエモーショナル・アイドロックの名に恥じない名曲が揃ったアルバムだと思います。
こういうロックでポップでキャッチーな楽曲をリリースしてくれるベイビーレイズJAPANは、アイドル界と言わず、日本の音楽業界の中でも貴重な存在だと思います。
特に、Buono!が活動休止をしてしまった今となっては。
5周年、ひとまずおめでとうございます。
これからも良い作品が生まれることを期待しています。
皆さんもぜひ聴いてみてください!
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