ポルノグラフィティ「BUTTERFLY EFFECT」は最高にちょうどいいアルバムだった。【2nd レビュー】

「BUTTERFLY EFFECT」がリリースから10日。

ポルノグラフィティ待望の11thアルバム「BUTTERFLY EFFECT」がリリースされてから10日が経ちました。

10月24日にフライングゲットしてから、もう何周かもわからないくらい聴きました。おそらく最低でも20周はしています。

そこで、先週アップしたファーストレビューの時よりも色々と理解が深まったこと、考えたことが増えて来たので、2ndレビューを描いてみたいと思います。

今回は思ったことをつらつらと書いていきますので、気楽に読んでいってください。

前回の全曲レビューはこちら。

factorial.hatenablog.jp

 

アルバム曲の魅力に気づいた。

正直言って、最初のレビューを書いた時点では1曲1曲の魅力をそこまで理解できていなかった気がします。でも、10日間毎日聴いていると、どの曲も本当によくできてるなってことに気づきました。

というか、どの曲も完成度はすごく高いと思うんです。

色々考えてみた中で思ったのが、

「今回のアルバム曲をもしシングルのカップリングに入れることになったら、どれが入ってても満足できるな」

ってことです。

少しわかりにくいので説明します。

シングルのカップリング曲って、アルバム曲とはまた違ったハードルの高さがあると思うんですよね。やっぱり、熱量が高い、キャッチーな表題曲としっかり張り合える曲じゃないといけないと思うんです。

そう考えると、今回のアルバム曲って、どれがカップリングになってもいいレベルだと思うんです。

例えば、収録曲順に適当に抜き出して、

 

M1. THE DAY

M2. Working men blues

M3. 君の愛読書がケルアックだった件

 

ってシングルがあったとしても普通に満足できる気がしませんか?

もしくは、

 

M1. LiAR

M2. Fade away

M3.  クリスマスのHide & Seek

 

とかでも結構完成度の高いシングルだと思うんですよ。

 

M1. キング&クイーン

M2. Montage

M3. スパイス

 

とかもう激アツだと思います。最近話題の熱盛りが連呼されるレベルです。

てか個人的には実際のカップリングの「夕陽の色」よりも「スパイス」が入っててくれた方が嬉しいです。

 

M1. 真っ白な灰になるまで、燃やし尽くせ

M2. MICROWAVE

M3. 夜間飛行

 

とかだと若干マニアックなシングルな気もしますけどね(笑

 

どうでしょうか。

この1週間何度も同じようなことを考えたんですけど、どれでもしっくりくると思うんです。

個人的に歴代で1番がっかりしたシングルは「Love, too Death, too」なんです。表題曲の「Love, too Death, too」が良すぎただけにカップリングの「グッドニュース」と「Time or Distance」が薄味過ぎました。「グッドニュース」は好きですけどね。

それに比べて、上にあげた組み合わせならどれでも激アツなシングルになることうけあいです。

 

そう考えると今回のアルバム曲はどれも聞き応えのある曲が揃っていると思います。

 

RHINOCEROS」と比べる必要はないのだと気づいた。

前回のレビューの最後で、こんなことを書きました。

 

実際、1周目を聴き終えた時点での感想は、「RHINOCEROS」を超えられなかったかな?というものでした。

でも、1日おいて2周目を聞いてみると、全然印象が違うんですよね。あ、これってこんなにいい曲だったんだって思えるものがいくつもありました。

RHINOCEROS」と比較してどうかというのは、これから聞いてみて、またライブでの演奏を体感して、少しずつ答えが出てくるかとは思いますが、とりあえず今は新しいアルバムを純粋に楽しみたいと思います。

 

この時点ではこう思ってたんですけど、聞けば聞くほど、比べる必要あるのかなって思ってしまいました。そりゃもちろん今までだってニューアルバムが出た時は前作と比べてどうだこうだって色々考えたりしました。「雲をも摑む民」が出た時は、「foo?」に比べてだいぶ暗いなと思いましたし、「ポルノグラフィティ」が出た時は「m-CABI」に比べてかなりインパクトに欠けるなと思いましたよ。だけど、それだけで評価を決める必要はないし、何より、今回の「BUTTERFLY EFFECT」がもつ「RHINOCEROS」とは違う良さに気づいてしまったので、ただ単に比較することが評価にならないとも思いました。

 

で、僕が気づいたこのアルバムの良さはなんなのかというと、それは

 

「最高にちょうどいいポルノのアルバムなんじゃないか」

 

ってことです。

RHINOCEROS」は確かにいいアルバムでした。めちゃくちゃ攻めた1枚でした。これはもう名盤と言ってもいいでしょう。最近のポルノの魅力をわかりやすく、それはもう暑苦しいほどに詰め込んだアルバムが「RHINOCEROS」だったと思います。おそらく2人体制になってからの代表作と言ってもいいんじゃないでしょうか。

でもですね、だからこそ、熱さしかなかったんですよ。最初から最後までイケイケ押せ押せのものすごい勢いのまま進んでしまって。もちろんそれで楽しく聞けたのですが、少し箸休めというか、心落ち着けてしっとり聞けるような、軽く聞けるような曲が少なかったなと思います。

 

それに比べて「BUTTERFLY EFFECT」は、前回同様にしっかりアピールできるような熱量のある楽曲「Working men blues」や「Fade away」、「170828-29」なんかもありながら、少し気楽に聞けるような曲「君の愛読書がケルアックだった件」や「夜間飛行」、「スパイス」なんかが入ってて、バランスがいいなと思いました。

特に今回のアルバムはシングル曲が5曲も収録されており、ポルノの歴代のオリジナルアルバムの中でも「m-CABI」と並んで最多です。そしてそのシングル曲たちのインパクトが強いために、アルバムの曲でしっかりバランスを取らないとすごく暑苦しいだけのアルバムになったり、もしくは昔のポルノのようにシングル曲とアルバム曲の温度差がものすごいアルバムになったりする可能性が出てきてしまうわけです。

ですが実際アルバムを通して聞いてみるとすごく聴きやすい。

熱量の移り変わりがすごく自然というか、シングル曲が全然浮いてないですし、かと言ってアルバム曲も負けてないなって思わせる並び方です。

 

ポルノの魅力って、ファンの人それぞれにあると思います。このアルバムは、ファンのみんなが思うポルノの多様な魅力をきちんと満遍なく、バランスよく配置した作品になってるんじゃないでしょうか。

シングル曲みたいなアップテンポでキャッチーな曲が好きな人はもちろん楽しめるでしょうし、「Fade away」とか「MICROWAVE」みたいないかにもメンバーが作りそうなアルバム曲を好きな人にもハマると思います。

 

僕としては、「スパイス」みたいな日常の幸せを歌うだけの曲って結構好きなのですぐにハマりました。「曖昧なひとたち」とか「休日」みたいな。そういうのが好きな人にはハマると思います。

それに、晴一の作るポップソングが好きな僕には「君の愛読書がケルアックだった件」もかなり響きました。

 

そんな風に、このアルバムは、あらゆるタイプのポルノファンにハマる1枚になってるんじゃないでしょうか。

 

つまり「最高にちょうどいいアルバム」。

今回の「BUTTERFLY EFFECT」は最高にちょうどいいアルバムだと思いました。

毎日車の中で聞いていて、だいたい往復で1周するのですが、最初から最後まで楽しく聞けます。収録時間もちょうど1時間でちょうどいいボリュームです。

ファンの方にはもちろん、ファンでない方にも聞いてみてほしい1枚です!

 

「ちょうどいいを、もっと、みんなへ。」笑

 

ぜひ聴いてみてください!

 

あ、オリコン初登場3位おめでとうございます!!

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最新シングル「キング&クイーン/Montage」のレビューはこちら!

factorial.hatenablog.jp

 

最高にちょうどいいホンダに興味がある方はこちらもどうぞ(笑

factorial.hatenablog.jp

  

ポルノグラフィティ「BUTTERFLY EFFECT」全曲レビュー

2年2ヶ月ぶりのニューアルバム!

 待ち焦がれていたポルノグラフィティのニューアルバム「BUTTERFLY EFFECT」がついにリリースされました。こちらのアルバムは2015年の8月にリリースされた「RHINOCEROS」以来2年2ヶ月ぶり、11枚目のアルバムとなります。

「THE DAY」を始めとして、直近3枚のシングル曲と、9曲の新曲が収録されたかなりボリュームのある1枚となりました。

 今日は、1曲ずつレビューしていきたいと思います!

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収録曲

1.THE DAY  (*)

 作詞・作曲:新藤晴一 編曲:江口亮,Porno Graffitti

2.Working men blues

 作詞:新藤晴一 作曲:岡野昭仁 編曲:江口亮,Porno Graffitti

3.君の愛読書がケルアックだった件

 作詞・作曲:新藤晴一 編曲:立崎優介,田中ユウスケ,Porno Graffitti

4.I believe

 作詞・作曲:岡野昭仁 編曲:立崎優介,田中ユウスケ,Porno Graffitti

5.LiAR  (*)

 作詞・作曲:新藤晴一 編曲:tasuku,Porno Graffitti

6.Fade away

 作詞・作曲:岡野昭仁 編曲:江口亮,Porno Graffitti

7.クリスマスのHide&Seek

 作詞・作曲:岡野昭仁 編曲:江口亮,Porno Graffitti

8.MICROWAVE

 作詞・作曲:新藤晴一 編曲:トオミヨウ,Porno Graffitti

9.夜間飛行

 作詞・作曲:新藤晴一 編曲:宗本康兵,Porno Graffitti

10.真っ白な灰になるまで、燃やし尽くせ  (*)

 作詞・作曲:岡野昭仁 編曲:江口亮,Porno Graffitti

11.170828-29

 作詞・作曲:新藤晴一 編曲:tasuku,Porno Graffitti

12.Montage  (*)

 作詞:岡野昭仁 作曲:新藤晴一 編曲:篤志,Porno Graffitti

13.スパイス  

 作詞・作曲:岡野昭仁 編曲:tasuku,Porno Graffitti

14.キング&クイーン  (*)

 作詞・作曲:岡野昭仁 編曲:立崎優介,田中ユウスケ,Porno Graffitti

 (*)はシングル曲。

 

1.THE DAY  (*)

 作詞・作曲:新藤晴一 編曲:江口亮,Porno Graffitti

アニメ「僕のヒーローアカデミア」(第1期)のオープニング曲です。「オー!リバル」以来1年ぶりのシングルにして2作連続のアニメタイアップということで、かなり力の入った、パワフルな曲になっています。

イントロのギターがかっこよすぎてシビれますし、そこに重なってくる昭仁のハイトーンボイスがすでにかっこいい。出だしから曲の世界に引き込まれます。

歌詞の内容的には、アニメを意識している部分もあるのでしょうが、ポルノにしては、というか晴一にしては珍しく、メッセージ性の強いものになっている気がします。

曲自体の勢いもあって、聞いていて心を動かされるというか、背中を押してもらえる曲になったなと思います。

それぞれがいつか迎える「その日」、「大事な日」に聞いて欲しい1曲ですね。

 

2.Working men blues

 作詞:新藤晴一 作曲:岡野昭仁 編曲:江口亮,Porno Graffitti

これが今回のアルバムの中でもっとも推されている曲です。

タイトル通り、頑張って働いている全ての人に送る1曲になっています。

普通にサラリーマンやOLとして、または家族を支える専業主婦として、自分の役割を全うしながら働いている人たちってかっこいいんじゃないか、ってことを歌ってるんですが、ミュージシャンという華やかな仕事をしていながらも、そんな風に思えてしまうあたりがポルノの二人らしいなと思いました。

それだけ二人も大人になった、もしくは歳を重ねたということでしょうかね。

晴一は以前、「PANORAMA PORNO」に収録されている「星球」でも同じようなことを言っていますが、今回の詞はより一層そのメッセージが強調されたものになっています。

昭仁が作った曲自体にも大人の深みというか、デビューした時には出せなかった奥深さがあるようにも思いますね。

この曲を推したくなるのもわかる気がします。

 

3.君の愛読書がケルアックだった件

 作詞・作曲:新藤晴一 編曲:立崎優介,田中ユウスケ,Porno Graffitti

まず初見の印象として、「ちょ、タイトルwwww」と思いましたが、皆さんも同じではないでしょうか(笑

作詞作曲を手がけた晴一曰く、「広瀬すずとかが主演で出てそうな、最近ありがちなこういう感じのタイトルの映画の主題歌を依頼されたら」というテーマで書いた曲だそうです。

なるほど(笑

って感じですが。何となくわかりますよ。ありますよね、そういう感じのね、青春真っ只中みたいな。とりあえず広瀬すずとか土屋太鳳とかが青春真っ只中のヒロインを演じて、イケメンと恋に落ちてればいいよねみたいなやつですよね。

確かに、曲自体もすごく爽やかですし、そういう映画の予告の一番いいとこでサビが流れてきそうな雰囲気がします。

特にイントロがキャッチーですね。春っぽい。

それに比べてサビは若干おとなしめな印象。晴一らしい薄味の爽やかポップスってとこでしょうか。

絶対にこないと思いますが、ポルノにこういう青春映画の主題歌を作ってみて欲しいですね。

 

4.I believe

 作詞・作曲:岡野昭仁 編曲:立崎優介,田中ユウスケ,Porno Graffitti

うーん、個人的には、「RHINOCEROS」における「wataridori」枠ですね。またの名を昭仁が作るしっとり枠。

これは多分詞をきちんと読んで感想を書かなきゃいけないやつですね。まだ読み込んでないので何とも言えないんですけど、タイトル通り、自分を信じてあげなよって、後押ししてくれるような内容なんですかね。

曲調的には、ポルノっていうより、どちらかというといきものがかりとかが歌ってそうです(笑

そしてこの曲を聞いてるとやっぱり、どうしても「wataridori」と比べてしまう自分がいるんですよね。そして今の時点では「wataridori」の方が圧勝してるんですけどね。

どっちも合唱曲になりそうな雰囲気はあります。昭仁の歌声を味わうための曲ですね。

 

5.LiAR  (*)

 作詞・作曲:新藤晴一 編曲:tasuku,Porno Graffitti

ここで「LiAR」くるか!(笑

でもまぁ、確かに、ここら辺でシングルこないと中だるみしそうな感じはありますが。

この曲は晴一の代表作になりそうなくらいポルノらしい曲ですね。ファンの私としても、こういう曲を聞きたくてポルノを応援してるわけですからね。

やっぱラテン系の曲に、言葉がたくさん詰まってて、それを昭仁が歯切れよく歌うってのはポルノの特徴の1つですよね。

これをリリースしたのが昨年で、一昨年には同じくラテン系の曲である「オー!リバル」をリリースしていただけに、こんなに短いスパンで似た系統の曲がくるとは思ってませんでしたが、ファンとしては嬉しい限りでした。

タイトルを考える際にLIARというタイトルの曲はすでにあるため、Iを小文字のiにすることで爪痕を残したと言ってた晴一が微笑ましかったです。

 

6.Fade away

 作詞・作曲:岡野昭仁 編曲:江口亮,Porno Graffitti

久々に来たんじゃないですか、昭仁の鬱っぽい曲。

昭仁といえば本来こういう曲が得意ですよね(笑

こういう内向的で、初めて聞いた時にどう受け止めたらいいのかこちらが戸惑うような。

昭仁ってすごく極端で、ポジティブな時はものすごくストレートな明るい歌詞を書くのに、一転してネガティブな歌詞になるとものすごく悲観的な思考に陥りますよね(笑

この曲の歌詞を読んでも、主人公何があったんだよって、聞いてるこっちが心配になるレベルです。でもそこが昭仁らしい。歌い回しも、いかにもボーカルが作った曲って感じがします。

好きなポルノファンは一定数いるはず。

 

7.クリスマスのHide&Seek

 作詞・作曲:岡野昭仁 編曲:江口亮,Porno Graffitti

ポルノ史上14年ぶり、2曲目のクリスマスソングです!

ポルノのクリスマスソングといえば、2003年にリリースされた「愛が呼ぶほうへ」のカップリングとして収録された「Hard Days, Holy Night」がありますが、この曲はそれに次ぐ、ものすごく久しぶりなクリスマスソングです!

まぁ、「Hard Days, Holy Night」でさえも、リリース当時、本人たちはアンチクリスマスソングと言っていましたので、もしかしたらこの「クリスマスのHide&Seek」が初の正統派クリスマスソングということになるかもしれませんが。

ただ、歌詞を読んでいると、どうやら主人公の男性はひとりぼっちっぽいですが。

やっぱりクリスマスをまっすぐに受け止めることはできないんですかね、ポルノは(笑

曲の話をすると、おそらく、このアルバムに入っている昭仁曲(シングル曲除く)の中で一番キャッチーです。特にBメロがお気に入りです。ここはいいメロディ。ただし、サビの終わりに若干の「ルーシーに微熱」っぽさがあります。

「Fade away」から「クリスマスのHide&Seek」と、昭仁曲が2曲続くわけですが、同じ人が書いたと思えないくらいタイプが正反対すぎてそのギャップが面白いです。どちらにも昭仁らしさがありますけどね。

 

8.MICROWAVE

 作詞・作曲:新藤晴一 編曲:トオミヨウ,Porno Graffitti

晴一がアルバムに入れたそうな曲です。

こういうのシングルじゃ出せないですからね。

初めて聞いた感想は「ポルノってよりもTHE 野党っぽいな」でした。

SHOCK EYEが歌ってそう。THE 野党のアルバムの6曲目くらいに入ってそうです。

あと、若干90年代っぽい雰囲気がするかな。

歌詞はあまり深く考える必要はなさそうな、晴一らしい、若干のエロを含んだ歌詞ですかね。

 

9.夜間飛行

 作詞・作曲:新藤晴一 編曲:宗本康兵,Porno Graffitti

晴一曲が続きます。歌い出しの昭仁の声が優しい。夜に聞きたくなりますね。寝る前とか。

この曲に限らずなんですけど、最近の晴一は、サビ前、Bメロの締めに英語入れるのが流行ってるんですか(笑

「君の愛読書がケルアックだった件」の「Your wish」にしても、この曲の「FLY」にしてもそうですし。いや、思えば5年前の「PANORAMA PORNO」に収録されていた「メジャー」での「Who are you?」でもすでにその片鱗が見えていましたね。

ちょっとこのくせが最近目立ってる気がして個人的に面白いです。

曲自体は可もなく不可もなく、本当に寝る前とかに気持ちよく聞けそうなおやすみソングです。

あ、歌詞に「パフューム」って入ってのも少し気になりました。

 

10.真っ白な灰になるまで、燃やし尽くせ  (*)

 作詞・作曲:岡野昭仁 編曲:江口亮,Porno Graffitti

ここで来ました、ポルノ史上最高レベルの歌詞詰め込みソング(笑

いや、こういう曲好きですよ。「LiAR」でも言ったように、テンポの早い曲に歌詞が詰め込んであってそれを昭仁がノリノリで歌うのがポルノなんですけど。ですけど……

さすがに詰め込みすぎじゃないですか(笑

歌詞を見てみてください。

sp.uta-net.com

色々とつっこみたいところはあるんですが、とりあえず2ヶ所。

「三秒後の世界だってわかるはずもない 預言者じゃない」

「預言者じゃない」って、説明しすぎじゃないですか。三秒後の世界がわからないことなんて誰も責めてないのに。

あと、終盤の「Brother, Sister」ですよ。そこ2人も詰め込む必要ありました?(笑

確かにね。ここでどちらかだけにすると、BrotherとSisterの登場回数に差が出てしまううんですよ。そこを平等にするためにはここで2人を同時に登場させるしかなかったんだと思います。そういう律儀なところが昭仁らしい。

これはカラオケで歌うのもかなりキツイですからね。歌いたい方は最悪死を覚悟したほうがいいです。

作った昭仁自身もあまり積極的に歌おうとはしてないらしいところが面白いですね。

 

11.170828-29

 作詞・作曲:新藤晴一 編曲:tasuku,Porno Graffitti

ポルノにしては政治色の強いというか、社会風刺的な意味合いの強い作品です。

これこそTHE 野党のアルバムに入ってそうな。曲調的にというか、題材的に。

一言で説明すると、ミサイルの曲ですよね。北の国(not 北海道)から飛んで来そうなミサイルの話。

この歌詞を考えたのが2017年の8月28日で、その翌日の29日に実際にミサイルが発射されたことから、このタイトルにしたとか。

どういう気持ちで聞いたらいいのか、私としてはいまいち受け止め方がまだわからないのですが、曲自体はある程度キャッチーなので勢いで聞けてしまいます。

気になるポイントはBメロの「華奢」と「癪」の昭仁の歌い方ですね。なんていうか、この曲の雰囲気にこの言葉だけあってないんですかね、少し浮いているというか。最初に聞いた時から引っかかりました。

あとはサビ終わりで突然出てくる「ピースピース」も何か面白かったです。

 

12.Montage  (*)

 作詞:岡野昭仁 作曲:新藤晴一 編曲:篤志,Porno Graffitti

シングル曲では初となる昭仁作詞、晴一作曲のパターンです。

これは前も書きましたが、聞いた瞬間晴一の曲だとわかりました。メロがいかにも晴一ですね。

シングルがリリースされてから1ヶ月半がたって、その間に結構聞いたので、聞き慣れたとは思いますが、やっぱり歌詞のハマり具合が気になる箇所がまだありますね。

曲自体はかっこよくて、特にCメロなんて最高にかっこいいですね。

ライブで聞くのが楽しみな曲でもあります。

 

13.スパイス  

 作詞・作曲:岡野昭仁 編曲:tasuku,Porno Graffitti

これは今までのポルノにはなかったのでは?

まずは歌詞を読んでいただきたい。

www.uta-net.com

えーっと、サーティワンのチャレンジ・ザ・トリプルの時期を逃して雪だるま大作戦で妥協したカップルの話ですか?

1番丸々かけてそれだけの情報しか得られなかったですが、そういう何気ない日常が愛しいという歌ですよね。

うーん。ありそうでなかった曲ですね。昭仁ってこういう何気ない日常の幸せを歌うの好きですよね。「曖昧なひとたち」とか「休日」とか。

聞いてて微笑ましくなるというか、少し心が暖かくなるような曲ですね。

そう、湯気の立つスープと一緒に聴きたくなりますね。

この曲は結構お気に入りかもしれません。

 

14.キング&クイーン  (*)

 作詞・作曲:岡野昭仁 編曲:立崎優介,田中ユウスケ,Porno Graffitti

グラチャンバレーのテーマソングにもなったポルノにしては珍しい王道の応援ソングです。

こうやってアルバムの最後に持ってこられると、また違う魅力を感じるというか、力強さを感じます。

これ絶対ライブの最後にやるでしょ(笑

今まで言う所の「ギフト」的な。アンコールじゃないけど昭仁が「あんたら最高!自信持って行け!胸張って行け!」って言いそうだもん。

この曲は好きですね。こうやって聞くとやっぱシングル曲だなと思いました。

 

 

おわりに。

今回のアルバム、「BUTTERFLY EFFECT」はファンにとっては待望のアルバムでした。前作「RHINOCEROS」の完成度が高く、それからブランクが空いたこともあって、期待の度合いはとても高かったです。

実際、1周目を聴き終えた時点での感想は、「RHINOCEROS」を超えられなかったかな?というものでした。

でも、1日おいて2周目を聞いてみると、全然印象が違うんですよね。あ、これってこんなにいい曲だったんだって思えるものがいくつもありました。

RHINOCEROS」と比較してどうかというのは、これから聞いてみて、またライブでの演奏を体感して、少しずつ答えが出てくるかとは思いますが、とりあえず今は新しいアルバムを純粋に楽しみたいと思います。

皆様もぜひ、聴いてみてください!!

 

10日間聴き込んだのちのセカンドレビューはこちら!

factorial.hatenablog.jp

 

45thシングル「キング&クイーン/Montage」のレビューはこちら! 

factorial.hatenablog.jp

 

 

 

SILENT SIREN「ジャストミート」レビュー

SILENT SIRENの今年3枚目のニューシングル

SILENT SIRENがレーベル移籍後3枚目となるシングルを10月11日にリリースしました。

タイトルは「ジャストミート」。5月にリリースした「AKANE/あわあわ」以来およそ4ヶ月半ぶりのシングルとなります。

 

収録曲

今作の収録曲は以下の2曲です。

1.ジャストミート

  作詞:すぅ 作曲・編曲:クボナオキ

2.フユメグ

  作詞:すぅ 作曲・編曲:クボナオキ

 

1.ジャストミート

youtu.be

 

ジャストミートという単語からなんとなく想像できましたが、「女の子の恋を、野球に例えて歌った、これからのサイサイの代表ソング!(公式)」らしいです。

自分で代表曲と言っちゃうあたりハードル上げて来たなと思いました。

さて、実際聞いてみると、まずはギターのユニゾンで始まるイントロがキャッチーです。

そしてAメロへ入っていきますがここはまぁ、普通のサイレントサイレンですね。

「憂、燦々」とか「虎視眈々」と、同じ音の繰り返しワードを使うあたりがサイサイっぽい。

そしてその次のBメロが個人的には好きです。何かよく意味のわからない単語を並べて若干韻を踏みに行ってる感じが更にサイサイっぽい。

「ジャストミート ヒットエンドラン」ってとこが好きです。

ここまででいい感じに期待が高まったところですぐにサビがやって来ます。

聴いてみると、うん、サイサイっぽい!

「あーたしの ダーリン(ダーリン)」ってとこね。

文章だと伝えづらいけど、サビのワンフーレズをゆかるんとあいにゃんのコーラスで繰り返しちゃうあたりが最高にサイサイっぽい。

てか、この人たちその手法使いすぎだろ(笑

そこそこキャッチーな曲で、韻を踏んで、サビのワンフレーズをコーラスで繰り返したらSILENT SIRENになるの法則ですね。

「ジャストミート」は、サビのキャッチーさでいうとそこそこですが、確かにSILENT SIRENらしくなるツボは抑えた曲になっていると思います。

ライブでのパフォーマンス次第では新しい代表曲になるかもしれませんね!

ちなみに、野球に例えていると言いながら、MVがほとんど野球と関係なさすぎて、ツッコミ待ちだなと思いました。野球少年たちは出て来てましたがね。

あと、メンバーが寝ているところで、クリームとかホットケーキの生地とかジャムなんかを直接体にかけてる演出が斬新ですね。

初回生産限定盤AにはこのMVのメイキング映像がおさめられたDVDが付いて来ますので、ぜひ見て欲しいです。撮影中の4人の様子が面白いです。そしてゆかるんがひたすらかわいいです。

 

2.フユメグ

私はどちらかということこの曲について語りたい。

ぜひ皆さんに聴いてもらいたいのですが、この曲、すごいです。

最初流して聴いた時にはそのすごさに気づかなかったのですが、2回目に聴いた時に「ん?」と思いました。

まずは歌詞をご覧ください。

www.uta-net.com

 

歌詞だけ見ると、普通に Aメロ、 Bメロ、サビという進行なんだろうなと思いますよね。

でも、この Bメロ(「煌る 雪の結晶〜」の部分)がすごいんですよ。

普通に聴いたらこれがサビに聞こえるレベルでキャッチーなんです。

私は普通にここがサビだと思いました。

そしたらですよ、すぅが突然「ねえ」って言って更に盛り上がり始めるじゃないですか。

その先のメロディもサビっぽいんですよ。なんだこれはと思いましたね。

このことに気づいてからしばらく戸惑いが隠せませんでした。

え、これってどっちもサビなの?それとも前半がBメロなの?だとしたら Bメロで本気出しすぎじゃね?これをサビにしてもう1個曲作れるレベルじゃね?

と、疑問が尽きませんでした。

で、このレビューを書くにあたって調べてみると、こんな記事を見つけましたのでご覧ください。

entertainmentstation.jp

 

ニューシングルについてのインタビューなのですが、この中で、ゆかるんが決定的な発言をしております。

それがこちら。

 

ゆかるん この曲はBメロもサビくらいの良さなんですよ。言わばサビが2回あるくらいなお得感がありますね。

 

…… (・ω・` )

 

まじかよ!!!

これBメロかよ!!!

 

衝撃を隠せませんでした。

 

そりゃもう、確かに、言わばサビが2回あるくらいのお得感がありますね。

この歳になって、こんなキャッチーすぎる贅沢な曲に出会えるとは思いませんでした。

Bメロでサビレベルにキャッチーなんですよ。何ですかそれ。

もう、ポルノのニューシングルのカップリング「夕陽の色」に片方でもいいから分けて欲しい。あの気持ちいいほどサビがない曲に(笑

この曲はみなさんにもぜひ聴いていただいて、感想を聞かせていただきたいところです。

曲としてのクオリティは非常に高かったです。カップリングにはもったいないくらい。何ならダブルAサイドシングルでもよかったかもしれませんね。

 

 

まとめ。

今回のシングルも SILENT SIRENらしさの詰まった1枚になっていました。

この人たちのプロデュースをしているクボナオキという人はすごいですね。

キャッチーな曲をこんなに安定して作り出せるなて、もっと評価されてもいいんじゃないでしょうか。

今回の作詞はどちらもすぅでしたが、彼女の、というか彼女たちの作詞のセンスもなかなか素晴らしいものがあると思います。

いかにもJ-POPらしい、意味はあまりないけど、曲にしっかりハマる歌詞を書けますよね。

同じ言葉や音を繰り返したり、韻を踏んだりする技法が得意ですが、そのために虎視眈々まで持ち出すとはなかなかだなと思いますね。

これからもその語彙を増やしていって欲しいところです。

 

収録曲が2曲というのが少し物足りない気もしましたが、12月にアルバムも控えているようですから、それまでのつなぎにはちょうどいいボリュームかなという気もします。

みなさんもぜひ、聴いてみてください!

 

ジャストミート

ジャストミート

 

 

ポルノグラフィティのニューシングルのレビューはこちら。

「夕陽の色」について話しています。

factorial.hatenablog.jp

 

SILENT SIRENの前々作「フジヤマディスコ」についてはこちら。

factorial.hatenablog.jp

 

カルディのクミンポテトチップス食べたら商品紹介通りの味だった話。

カルディの食品は意識が高い。

皆さんは、コーヒーと輸入食品の専門店「カルディ(KALDI)」をご存知ですか?

お店の入口の美味しいコーヒーを無料でサービスしており、そのコーヒーを飲みながら買い物を楽しめるおしゃれなお店です。街中やショッピングモールでよく見かけますよね。

カルディではコーヒー豆やユニークな輸入食品、オリジナルの自社製品などを販売しています。

そんなカルディで私がよく買うのがポテトチップスです。カルディにはとてもユニークなポテチが販売されているんです。

今日はその中から、こちらの商品を紹介したいと思います。

 

クミンポテトチップス

はい、その名もクミンポテトチップスです。

こちらがパッケージ。

 

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いかにもクミンが入ってそうな色合いですね。

内容量は60gです。一般的なポテチと同じくらいです。

価格は税込192円ですが、今回は賞味期限間近の商品ということで3割引の137円くらいで購入しました。

裏面はこんな感じ。

 

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クミンをベースにバジルやオレガノ、ガーリックなどの香辛料をブレンドしレモンの爽やかな酸味を加えて仕上げたポテトチップスです。 

 とのことです。

開けてみるとこんな感じ。

 

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うん。普通のポテチと何ら変わりませんね。

デスノート夜神月ワンセグ付きのケータイを隠せるくらいの袋の大きさです。

この中でデスノートに名前を書いても絶対にバレないことうけあいです。

パッケージ裏面にも、「『カレーのいい香り』にもクミンの香りが欠かせません。」と書かれていた通り、カレーっぽいスパイシーな匂いがしました。

 

さて、中身を出してみると…。

 

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ここまでも特に普通のポテトチップスと変わりません。

さて、お味の方はどうでしょうか。

 

実食。

一口食べた感想として、

「カレーっぽい」

というのが真っ先に浮かびました。

僕はクミンのことをよく知らずに、予備知識ほぼゼロで食べたんですが、クミンってカレーの味なんですね。というか、カレーの風味を作り出す大事な要素の1つなんですね。食べれば食べるほど、「カレーだな」という気持ちが強まりました。いや、厳密にいうと、ちょっとこだわった隠れ家的なカレー屋さんで出てきそうな意識の高いカレーの味です。

あとはほのかな酸味と、何かしらの他の香辛料の味が混ざり合ってる感があります。

この味わいを何と表現したらいいだろうか。と、しばらく考えている間に、ドンピシャな答えが出ました。

 

「クミンをベースにバジルやオレガノ、ガーリックなどの香辛料をブレンドしレモンの爽やかな酸味を加えて仕上げたポテトチップスです。 」

 

はい。この通りですね。パッケージの裏面の解説通りです(笑

本当にこう、何ていうか、クミンをベースに、バジルやオレガノ、ガーリックをブレンドしなたって感じが漂ってるし、そこにレモンの爽やかな酸味が加わってるなーって思いますもんね。

こんなに的確な、的を射た商品紹介の文章ってなかなかないと思います。

本当にこの通りなので、ぜひ、皆さんも召し上がって、納得してください。

(決して感想を考えるのをサボったわけではありません。)

 

おわりに。

クミンポテトチップスは初めて食べましたし、今までにクミンという香辛料もそんなに意識したことなかったですけど、普通に美味しくいただけました。

特に、カレー好きの方には気に入っていただけるのではないでしょうか。

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*たくさんの方に読んでいただいている食べ物レビューはこちら! 

factorial.hatenablog.jp

 

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ステップワゴンのマイナーチェンジを受けて、ホンダセンシングのACCについて考える。

私とホンダ。

私は特に自動車に詳しいわけではないですが、どのメーカーが好きかと聞かれたら、ほぼ迷わずホンダと答えます。ホンダの新しい車は結構チェックしています。

今日はそのホンダの安全運転支援システムに関するお話。

 

ホンダのSTEP WGN SPADAがマイナーチェンジ。

9月28日木曜日、ホンダを代表するミニバン、ステップ ワゴン SPADAがマイナーチェンジして発売されました。このマイナーチェンジにより、待望のハイブリッド車が用意されたほか、先進の安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダセンシング)」が全タイプ標準装備となり、ハイブリッド車では機能の充実が図られました。

今回は、このマイナーチェンジを受けて、ホンダ独自の安全運転支援システムであるホンダセンシングについて考えてみたいと思います。

新型ステップワゴン SPADAの詳細については公式サイトをご覧ください。

www.honda.co.jp

 

注目すべきはハイブリッドのホンダセンシング

今回のマイナーチェンジにより、ホンダ独自の安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダセンシング)」が全タイプ標準装備となりました。

車の安全性が重要視される現代においては、全タイプ標準装備というのはユーザーから強く求められていることだと思いますし、実際の安全性のことを考えても必須だと思います。

ホンダセンシングは「Safety for Everyone」という理念のもと開発されたシステムで、2015年発売のオデッセイに初めて搭載されました。それ以来、上位車種から順に搭載され始めましたが、オプション扱いであり、標準装備ではありませんでした。

このシステムのリリースから2年が経過した今年、新たにこのステップワゴンとシャトルシビックでホンダセンシングが全タイプ標準装備となりました。

正直言って、安全運転支援システムの搭載については他社に遅れを取っている感があったので、ここになってやっと本気を出してきたなという感じです。もちろん、同じシステムでも車種ごとに細かいチューニングが必要でしょうから、それに時間がかかったのもあるとは思いますが。

 

ここで、ホンダセンシングの基本機能を見ておきましょう。

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出典:予防安全性能|性能・安全|ステップ ワゴン|Honda

 

基本的にどの車種にも装備されているのがこの8個。

  1. 衝突軽減ブレーキ(CMBS)
  2. 誤発進抑制機能
  3. 歩行者事故低減ステアリング
  4. 路外逸脱抑制機能
  5. 渋滞追従機能付ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール
  6. LKAS(車線維持支援システム)
  7. 先行車発進お知らせ機能
  8. 標識認識機能

これに加えて、最近フルモデルチェンジされたN-BOXには、後方誤発進抑制機能、オートハイビームが搭載されており、現在のホンダ車の中でもっとも機能が充実しています。あのアコードやレジェンドを超える充実っぷりです。さすが、人気車種ですね。

 

で、今回お話ししたいのは、5番目に挙げている渋滞追従機能付ACCです。

 

「渋滞追従機能付」ACC

ACCという機能はご存知の方も多いと思います。高速などで、速度を設定すればそのあとは速さをキープして勝手に走ってくれるという機能です。前走車が現れれば、ぶつからないように適切な車間距離を取ってくれますし、さらに前走車が遅いようなら、それに合わせて自動で速度を緩めてくれるというものです。高速や、国道のバイパスなど、停車することが滅多にない道をよく通る、という人にはとても便利な機能ですよね。

ですが、今回注目して欲しいのは、ステップワゴン SPADAのハイブリッド車に搭載されたACCはただのACCじゃないということなんです。

そう、今回のは

渋滞追従機能付ACC

なんですよ。

わかりますか?

最初にくっついてる言葉にご注目ください。

「渋滞追従機能付」ACC

なんです。

 

しつこくてすみません。でもここが大事なんです。

今回の新型ステップワゴン  SPADAのハイブリッド車に搭載されたものは、渋滞追従機能付ACCというもので、対応している車速(ACCが作動する車の速さ)が0km/h以上になっています。

これが何を意味するかというと、先行車に追従して走るだけでなく、先行車が停止すると、それに合わせて自分も停止することができるんです。

つまり、渋滞時におけるドライバーの負担が今まで以上に軽減される素晴らしい機能なのです。この機能はステップワゴン SPADAのハイブリッド車以外にも、アコード、レジェンド、シビックに搭載されています。

 

と、ここまで読んで、みなさん疑問に感じたことありませんか?

 

そう

それ以外の車種についてるACCでは停止までしてくれないの?

ということです。

ホンダの人気車種であるフィットやN-BOXなどにもACC自体は搭載されています。ですが、それは上に挙げた4車種とは性能の異なるものなんです。

 

ただのACCと渋滞追従機能付ACCの違い。

「渋滞追従機能付」ACCという表記をするということは、裏を返せば「渋滞追従機能付じゃない」ACCがあるということです。

それが上記4車種以外のホンダセンシング搭載車に装備されているACCです。

何が違うかというと、普通のACCでは、対応する車速が30km/h以上となっているのです。

そのことは公式サイトにもこのように記述されています。

渋滞追従機能付ACCは、0km/h以上で作動します。前方車両に接近しすぎる場合には、ブレーキペダルを踏むなどして適切な車間距離を保ってください。ACCは、約30km/h以上で作動します。急なカーブや加速・減速の繰り返しが少ない、高速道路や自動車専用道路などを運転するときに使用してください。

出典:予防安全性能|性能・安全|ステップ ワゴン|Honda

(文字色はこちらで変更しています)

 

つまりですね、普通のACCでは、完全停止の動作までは行ってくれないのです。

前走車が30km/h以下になると、それに合わせて自分自身もスピードを落としますが、自分のスピードが30km/h以下になると同時にACCは解除されてしまいます。そしてその後のアクセル、ブレーキの操作はドライバーで行うこととなり、前走車が止まる場合も、ドライバーが自らブレーキを踏むことで停止しなければならないのです。

ここが「渋滞追従機能付じゃない」ACCの大きな特徴です。

フィット、N-BOX、ヴェゼル、オデッセイ、フリード、グレイス、シャトル、ジェイドに搭載されているACCは、「渋滞追従機能付じゃない」ACCなので、完全停止はしてくれません。

このこと、意外と意識したことのない人が多いのではないでしょうか。

 

安全性を考えた選択。

普通の「渋滞追従機能付じゃない」ACCも、実際使ってみるととても便利な機能です。私が今乗っている車もこの「渋滞追従機能付じゃない」ACCが搭載されたものですが、これと車線維持支援システムを組み合わせればほぼ自動運転みたいな状態になり、とても快適なドライブを楽しめます。(もちろんドライバー自身でのハンドル操作が前提であり、ハンドルを離したままにするとアラートが鳴ります)

しかし、安全性を追求するなら、渋滞追従機能付を標準にすべきだと私は考えます。

ドライバー自身が気をつけていれば、ACCが解除された後に自分で停止することは可能だとは思います。ただ、高速で長時間渋滞にはまってしまった時は注意力も低下していますし、細かいアクセルやブレーキの操作で疲れもたまってしまいます。そのような注意散漫な状態のでの運転は危険であり、事故が起きる原因にもなります。ですから、きちんと停止まで行ってくれる渋滞追従機能付ACCが搭載されていた方が、事故を防げる確率が格段に上がりますよね。

ホンダの車は好きですし、こうやってホンダセンシングという安全運転支援システムを普及させようとしていることも良い取り組みだと思います。

ですが、「渋滞追従機能付じゃない」ACCというある意味中途半端な性能のまま世に送り出してしまったことは如何なものかなと思います。できれば渋滞追従機能を全ての車に搭載できるだけの技術開発を行ってからホンダセンシングを世に送り出して欲しかったなと思います。現時点で渋滞追従に対応していない車種も、将来的には対応できるのでしょうが、それにはまだ時間がかかりそうですし。

また、そもそもホンダセンシングを発表した際、レジェンド、アコード、オデッセイなどの比較的高級車種から装備し始めたことにも疑問を感じます。価格の高い車は、それだけユーザーも少ないわけです。買える人が少ないわけですから。そういった車種から先に安全運転支援システムを搭載することが本当に「 Safety for Everyone」に繋がるのだろうか、という気もします。まぁ、これは開発の事情もあるので仕方ない部分もあるかもしれませんが。

その点、プロパイロットという安全支援システムを、セレナというファミリーカーに最初に装備した日産の判断は素晴らしいなと感じました。

 

まとめ。

色々なことをいって話が散らかってしまいましたが、まとめておきます。

まず、ホンダセンシングを装備している車でも、渋滞追従機能付ACCとACCの2種類が存在して、

渋滞追従機能付ACC:0km/h以上で作動。前走車に合わせて停止まで行う。

ACC:30km/h以上で動作。30km/h未満で解除され、停止までサポートしない。

という違いがあるということ。これはとても大きな違いだと思いますので、ホンダセンシング装備車の購入を検討している方は、注意すべきポイントだと思います。

 

また、安全運転支援システムについては、より充実したものをユーザーは期待していると思いますし。多少高くなってでも、安全性の高い車に乗りたいと思う人も増えていると思います。各メーカーごとの開発事情や技術力の問題など様々な理由はあるとは思いますが、ユーザーのことを第一に考えた、安全に運転を楽しめる車を作って欲しいなと思います。

 

珍しく車のことについて語っていしまいました。ホンダの車に興味のある方、買おうかなと思っている方の参考になれば幸いです。

ホンダにはかっこいい車がたくさんありますので、ぜひチェックしてくださいね!

そして、新型ステップワゴン SPADA売れるといいですね!ホンダセンシングも充実した今、日産セレナも敵じゃないと思っています!

 

<補足>

記事中でホンダセンシング装備車として挙げているものは、2017年9月現在のものです。今後のマイナーチェンジにより、機能の充実が図られる予定のあるもの、タイプによって装備されていないものなど様々ありますので、詳しくは公式サイトでご確認ください。

以下にリンクを貼っておきます。

www.honda.co.jp