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21st single「Winding Road」【ポルノグラフィティ全作レビュー#43】


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はじめに

こんばんバス!

10月が始まりました。9月が終わったのですごく気持ちが楽です。
そして季節はすっかり秋ですね。秋といえばこのシングルだなぁと私は思います。

Winding Road」作品情報

Title: Winding Road
Release date: 2006/10/4

Tracks:
1. Winding Road
 作詞:岡野昭仁 作曲:岡野昭仁 編曲:ak.homma, ポルノグラフィティ
2. Devil in Angel
 作詞:岡野昭仁 作曲:岡野昭仁 編曲:ak.homma, ポルノグラフィティ
3. ウェンディの薄い文字
 作詞:新藤晴一 作曲:新藤晴一 編曲:ak.homma, ポルノグラフィティ

オリコン週間ランキング初登場: 1位(最高位)
累計売上枚数:10.1万枚

作品概要

Winding Road」はTBS系アニメ『天保異聞 妖奇士』第一期エンディングテーマに起用された。
初回限定版が初めて2種類製作され、結末の異なるブックレットA・Bと言う、何ともいえない初回特典だった。
私は一応両方買ったけども、正直片方だけでも良かったかもしれない。
ハネウマライダー」の後のだったので、売上ガタ落ちするのを避けたかったからかもしれないけども、あまり好きな売り方ではないなと思った。
そのおかげかオリコンでなぜか1位を取れてしまった作品でもある。
しかし同年発売でオリコン2位だった「ハネウマライダー」の方が知名度は高い。(もちろん売上枚数も多い)

このシングルにはak.homma(本間昭光)の作曲した作品は収録されていない。
本間さんの曲が収録されないのは「ラック」以来7作ぶりで、2人体制になってからは初めて。
本間さんの楽曲をシングルの軸としていた当時においてはメンバー曲のみのシングルは少なく、この時点で「Winding Road」を含めてまだ4作しかなかった。(残りは「サボテン」「音のない森」)

全曲レビュー

Winding Road

曲の思い出

横浜ロマンスポルノ'06 〜キャッチ ザ ハネウマ〜で初披露されたんですよね、確か。

昭仁がイントロでハーモニカを吹いています。テレビで披露する際も吹いていて、その間晴一はスタンドに固定されたアコギを弾いていました。Aメロ以降は普通にエレキ弾いてましたけど。
最近でもライブで披露する際はハーモニカやってますね。

この曲は、特に具体的な思い出があると言うわけでもないのですが、秋のど真ん中にリリースされた曲だったので、2006年の秋にずっと聴いていたんですよ。
当時私は高校2年生でしたけども。高2なんて一番遊んでる時期ですよね。
勉強はそこそこに、遊びは思いっきり、きっと学年目標もそうだったと思います。
私ももとより真面目な人間ですから、遊ぶべき時にはしっかりと、それはもう本腰を入れて真剣に遊ばなければならないなと言う使命感すら感じていたので、高2の夏はたくさん遊んだ気がします。
そんな夏が終わって、2学期が始まり、秋も深まりつつあるなぁと言う時期にリリースされたのがこの「Winding Road」です。
何というか、僕個人としても、色々なことが深まっていた時期だったんですよね。
何となく進路について考え始めたりだとか、勉強をしたりしなかったりだとか、当時生徒会をしていたのですが3年生も引退して1・2年だけになっちゃったねーとか。
色々なことを考えていたし、色々なことがあった季節だったと思います。

この曲を聴くと、そういう秋の思い出が蘇ってきます。

昭仁のかなでるハーモニカの音、晴一の奏でる暖かさと儚さのあるギターソロ、そのどちらもが2006年の思い出の断片と共にあります。

正直、この曲の、曲自体や歌詞自体について特に思うことはないのですよ。
失恋した時に聞いたら沁みるだろうなぁと言うくらい。 歌詞も昭仁らしく特に捻りもなく、ただ終わった恋のことを思い返しながら、前に進みそうな予感だけ残して終わるという感じで、そうだね、切ないね、という感じです。

本当に、曲がどうこうというより、2006年の秋を思い出す曲というのが僕の正直な感想です。

MVについて

と言ってもそれだけで終わっちゃ何がレビューなんだとなるので、MVに触れておきましょう。

これです。

www.youtube.com

昭仁くんと晴一くんが着ぐるみを着ているのですよ。

そして昭仁くんは罠にかかって倒れているんです。なぜか着ぐるみの頭は取ってます。
それを発見した晴一くんが罠を外して、おんぶして去っていくというストーリーなんですけども。

これの何がWinding Roadなんですか??

この昭仁と晴一の2匹が少女と出会って仲良くなり、楽しい時間を過ごすんだけども、かくれんぼをしている間に昭仁が罠にハマってしまいます。
そこに、見知らぬおじさん(これは少女のお父さんとかなのかもしれませんね)が出てきて弓矢を連射してきます。
晴一くんはそれを一本てでつかみ、少女がやめてよやめてよ的なことを言っている間に、昭仁をおんぶして去っていく。

これがどう「Winding Road」と結びつくのか全くわかりません。

無理やりこじつけるなら、「楽しい時間は続かない」的なことなのかなと思いますが。
Winding Road」の主題ってそこなんですかね?
愛し合っていたはずの二人が、曲がりくねった道を進む中ですれ違ってしまい、結局は離れ離れになってしまうという、どちらかというとすれ違いの物語だと思っていたんですけど。
まぁ、ポルノのMVはそもそも曲の内容を具体化してない作品の方が多いのでいいのですが、いきなり関係ないおとぎ話的なものをぶち込まれた感じがして、初めて見た時から違和感がありました。

ただ、このMVの昭仁と晴一はかっこいいです。この時の昭仁は髪の分け目がめちゃくちゃはっきりしてるし、晴一は髪がちょっと長いですね。

「水辺のほとり」について

これはもうリリース当時から何万回と言われていますが、「水辺のほとり」はなんかこう「馬から落馬」的な気持ち悪さがあって。

「水辺」が既に水があるところ(池とか湖とか泉とか)のほとり(周辺)という意味で、「ほとり」も周辺という意味なんですよ。

だから、

「水辺のほとり」 = 「湖のほとりの周辺」

となってしまうんです。

どこだよ!?

その湖の周辺、のさらに周辺はただの陸地では?そこに名前つける必要ないのでは?という場所ですよね。

ほとりは、あくまで水のあるところの周辺ですから、陸と水面との境界となるような場所なのであえて名前をつける必要性もあると思いますが、「水辺のほとり」に関してはもう、ただの土地です。

正しく言うなら「泉のほとり」とかで良かったと思います。

というか

水辺のほとりに続いた Winding Road

って、結局泉に続いた曲がりくねった道のことを言ってると思うので、わざわざ「ほとり」という言葉を入れる必要もなくていいと思うんですけど、そこは音数合わせのために必要だったのかもしれません。

歌詞なのでね、そんな細かいこと言わなくてもと言うのもわかりますし、ポルノの歌詞には他にも変な言葉はあるんですが、やっぱ気になるやつと気にならないやつというのがあって、「水辺のほとり」は個人的に気になります。
そこは周りのスタッフとかが指摘してあげてほしかったです。
ものすごくこだわりがあって、詩的な表現として絶対に入れたいのであればいいんですけど、もしそうでなく間違った表現を使っているのであれば、それは作品の質を落としていることに繋がりますからね。
「なんかこのバンド間違った言葉遣い多いね」と評価されてしまうのは不本意ですし。

これは気になるので、今からでも公式にリライトしてほしいです。

「Devil in Angel」

これ結構好きなのでライブでもっとやってほしいんですよ。
"OPEN MUSIC CABINET"で披露して以来やってなくないですか?

サビの高音が気持ちいいです。聞いてても歌っても気持ちいい。今度カラオケで歌いたい。

内容としては、誰でも心の中に悪魔と天使を飼っているよねっていうありがちな内容ですが、

本当のところ やつら双子だって?

という昭仁なりの解釈が好きです。

曲の落ちは

誰もが Devil in Angel

ということで、特に何も言ってないんですけどね。

好きですね。

僕はこの曲を、「Stand for one's wish」と双子だと思ってます。

「ウェンディの薄い文字」

これはまぁ、初めて聞いた時は、「何を思ったらいいかわからない」と思いました。

ボーカリスト・晴一の誕生の瞬間ですよね。

それまでに晴一が歌を披露することがなかったわけではないですが、お金を取る作品としてリリースされたのはこれが初めて。

その後も気まぐれ天才ミュージシャンのように不定期に歌を世に放つことになりますが、それもポルノファンの楽しみの一つになっていると思います。
と言っても次に晴一が歌を披露するのは9年後の話なのですが。

ポルノの前身となった高校時代のバンドでは晴一がボーカルを務めていたらしいですが、なぜボーカルでいけると思ったのでしょうか。
昭仁が入ってきて、素直にボーカルの座を譲ったのは大正解だと思いますし、その決断は賞賛に値すると思います。

たまに聞かせてくれる晴一の歌も嫌いじゃないです。
東京ドームでも披露してくれましたね。

あの日のことは忘れられません。

おわりに

このシングルの初回盤、2種類とも持っているのですが、2つとも同時に買ったわけではないのです。
実は発売当日、普通に学校に行ってたのですが、お金をほとんど持ってきてなかったんです。
それで、やべっ買えないじゃないか!となっていたところ、同じクラスの友達が
「1000円くらいだったら貸すよ」
と言ってくれて、そのご厚意に甘えて1000円札一枚を借りて、CDショップに向かいました。
初回盤A・Bのどちらかは忘れましたが、どちらかを買い、無事に家に帰ってきけました。
そして翌日、ちゃんとお金は返して、帰りに自分のお金でもう一枚を買いました。

このCDを買うまでの道のりが、まさにWinding Roadでしたね。

ということで、初回盤2枚出すみたいな売り方はやめてください。 これ以降やってないのでもうないと思いますが、こういう全く同じCDを2枚買わせるみたいな特典は、正直買う方からするとあまりワクワク感がないので意味がないと思います。
しかも、ブックレットの結末が違うって、買うまでどっちがどうなんだかわからないですからね。
どちらかだけを選んで買おうとしても、基準が設けられないんですよね。

真っ当に通常盤と、初回盤の2種類のみで今後もお願いします。

では、また次回。



この曲は広い会場が似合う。