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33rd single「ワンモアタイム」【ポルノグラフィティ全作レビュー#40】


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はじめに

こんばんバス!

9月も下旬、ラストスパート!
今日はこちらのシングル!!
この人たちは本当に、9月にシングル出し過ぎ!!!!

ワンモアタイム」作品情報

Title: ワンモアタイム
Release date: 2011/9/21

Tracks:
1. ワンモアタイム
 作詞:岡野昭仁 作曲:岡野昭仁 編曲:田中ユウスケ、近藤隆史、Porno Graffitti
2. マイモデル
 作詞:新藤晴一 作曲:新藤晴一 編曲:tasuku、Porno Graffitti
3. グッバイサマー
 作詞:岡野昭仁 作曲:岡野昭仁 編曲:Dr.kyOn、Porno Graffitti

全編曲:ak.homma

オリコン週間ランキング初登場: 4位(最高位)
累計売上枚数:4.8万枚

作品概要

2011年3月リリースの「EXIT」以来約半鳥ぶりのシングル。
ワンモアタイム」は日本テレビ系『スッキリ』の9月度エンディングテーマ。
このシングルからプロデューサーの本間さんはアレンジに参加していない。

全曲レビュー

ワンモアタイム

www.youtube.com

個人的には二人になってからの代表曲の1つじゃないかと思っています。
晴一がよく初期(デビュー10年目未満くらい)のヒット曲で、ライブでやったら盛り上がる曲たちを神7と呼んでいますが、デビュー10年目以降の曲に絞れば「ワンモアタイム」も間違いなく神7に入ると思います。
(残り6曲が何かはまたの機会に考えることにします。)

作曲者の昭仁はリリース当時、この曲はダンスロックだと言っていました。
晴一はこれがダンスロックかどうかはわからないけどもと言っていました。

そう言われるとどっちなのか僕には全く判断できませんが、少なくとも聞いたら体が勝手に動いてしまうくらいエネルギッシュな楽曲であることは間違いありません。

冒頭のLa la la〜から勢いがすごいんですよ。

この前の曲が「EXIT」、その前が「君は100%」、その前が「瞳の奥をのぞかせて」で、ゆっくりな曲だったり、爽やかな曲が続いていたので、こういうキャッチーでロックでデジタル色の強い、まるで初期のポルノを彷彿とさせるようなこの楽曲を聞いた時はとてもワクワクしました。

序盤から聞こえてくるピロピロおんがクセになる。気持ちいい。
サビで左右にチロチロなってる音も。

東日本大震災を受けて、自分達にできることを模索した結果出来上がった曲とのこと。
誰も予想できなかった、誰も経験したことがなかった大規模な災害はあまりにも残酷というか、目を向けるのも辛い物でした。
地震が起きた時、僕は地元の九州にいたので、テレビで日々報道される様子をただ呆然と見ることしかできませんでした。
これが本当に、同じ日本で起こっていることなんだと最初は信じられませんでしたが、繰り返し伝えられる現状や映像を見て、何度も見て、これは現実なんだなと、納得せざるを得なかったというのが正しい気がします。

今のコロナ禍でもそうなのですが、どう頑張っても人間にはどうしようもないことが起きた時、人は無力さを感じたりする物です。
ポルノの二人も、コロナ禍になって、音楽の無力さを感じたというような発言をしていましたし、おそらく震災当時も同じように感じていたと思います。

こういう全く予想できなかった災害が起きると、自分にできることはなんだろうかと考えたりもしますし、こんなことならできるかもしれないといくつかの考えは浮かんだりしますが、目の前で起きていることの規模があまりにも大き過ぎて、そして自分という存在があまりにも小さ過ぎて、結局は無力なのではないだろうかという気持ちにもなったりまします。

自分がやることに意味があるのだと信じることも難しいですし、明日に希望が残っていると信じることさえも難しい、誰もが少しはそういう気持ちになてしまうのではないでしょうか。

この「ワンモアタイム」は、もう一度自分や明日を信じることに対して背中を押してくれている曲だと思います。

まだ何もできなくても、ひとまず信じることから始めようと言ってくれているのではないでしょうか。

僕らは纏うものは無くなった
だから夢があるって思い出す
遠くに一つ輝く星の 果てなき時間と比べてみれば
傍に 傍に あるよ

という歌詞が好きです。

「僕らは纏うものは無くなった」というのが、ネガティブにもポジティブにも捉えられるんですよ。
メロディとかこの後の展開からいうとポジティブなのかなと思うんですけど。
自分の明日を遮るものが無くなった、迷いや不安が晴れたという意味にも取れますし、纏うものですから、自分を包んでくれるような、守ってくれるようなものが無くなったという意味のようにも感じます。

でもいずれにしても、手元にはそんなに多くのものは残ってなくて、だからこそ忘れかけてた夢みたいなものを見つけてしまうということなのかなと。

「遠くに一つ輝く星の 果てなき時間と比べてみれば」というのが、相変わらず昭仁はDメロで壮大なことを言い出すのが好きだなぁと思うのですが、まぁ忘れかけてた夢でさえも、遠くの星に比べれば近くにあるよ、信じてみなよってことなのかなと思っています。

でも「遠くに一つ輝く星の 果てなき時間と比べてみれば」傍にあるというのは、時間と距離を比べてるのかな?と不思議な気もしますけど。
そもそも「遠くに一つ輝く星の 果てなき時間」とはなんなんでしょうか。

最後のLaLaLaの部分で、一番最後だけ「未来のため」担ってるところも好きなんですよ。
これは未来に向けて歌ってる曲なんだぞってことが表現されているような気がして。

2011年の紅白歌合戦ではこの曲が披露されたんですが、なんと、最後の「未来のため」の部分がカットされていたんですよ。

そこが大事でしょうが!!!と思いました。憤りました。NHKさんそういうとこですよ!

あと、「ワンモアタイム」のイントロ、間奏のリフですが、晴一が長らく間違え弾いていたといつかラジオで言ってましたね。

文字では表現できないのですが、ライブ音源聞くと確かにCDと違うのでぜひ聴き比べてください。

「マイモデル」

この曲は大好きです。「ワンモアタイム」と同じくらい何回も聞きました。

歌詞が晴一らしくて好きなんですよね。そして歌っても楽しい曲。

例えば携帯ならめまぐるしいほど
何度もモデルチェンジをしてるけど

ここだけですでに晴一だとわかります。

僕らは当然そういうわけにもいかない
初期型スペックは変わらない

初期型スペックは変わらない。確かに。

2番のAメロ

時には 人生にも休みが必要で
慌てない ちょっと ひとやすみひとやすみ

リリース当時、僕は大学4年で、人生で一番暇な時期を過ごしていたので、本当にその通りだなと思っていました。
人生には休みが必要ですよ。というか休むために生きてますから。

ここの「ひとやすみひとやすみ」の歌い方が結構好き。

2番サビに気になるところがあって

今まさに走るこの道こそが まさにそう ディス イズ マイ ライフ

ここの「まさに」が重なってるのはわざとなですかね。

「ギフト」の

鳴り止まぬ完成を浴びる人は遠い世界さ どうせ
>どうせ自分なんかって思う

の「どうせ」と同じ感じですかね。

もしくは「メジャー」の

意外にハマったら 案外深くて

の「意外」と「案外」と同じ感じですかね。

ここだけはいつも歌っていて引っかかります。

最後のサビ

頼りないマイモデルを剣にして 戦っているこの姿が
ぱっとしない 切られ役に見えるかい?
それなら派手にやられるのもいいかも

ここが一番好きです。歌っててもとても気持ちい。
「それならば派手にやられるのもいいかも」の部分が特に。

言ってることもすごく晴一らしいですよね。

「ぱっとしない 切られ役に見えるかい?」とまた尋ねちゃってるし。
先日のカフェイン11で、自分でも言ってましたね。「すぐ〜かい?って聞いちゃう」って。
自覚してたんだなぁと思いました(笑

晴一らしいユーモアの歌詞と、歌っていて楽しくて気持ちいメロディ、最高です。

一時期カラオケに行ったら必ず最初にこの曲を歌っていました。
音域もキツくないし、声出しして喉を温めるのにちょうどいい曲なんですよ。

そして初っ端から気持ちいいですしね!

ツアーではやってないので続々・ポルノグラフィティがあったらやってほしい。

「グッバイサマー」

これは特に語ることがない曲なのですが、嫌いではないです。

夏の終わりな感じがしていいですよね。
この曲を聞くと2011年の夏の終わりを思い出します。鮮明に。

浴衣で花火見てビーチ言って手を繋いで 木陰でキスをして

ここがいいですね。「あなたがここにいたら」のAメロ並にあるあるを詰め込んでます。
そんな夏を過ごせたら楽しいでしょうねぇ。

誰よりもはしゃいで思い出を作ったら 夏よ さようなら

昭仁はたまにはしゃぎますよね。
「365日」の

キミの手を握ったら 恥ずかしくて照れちゃうけど
思い切り腕を振って 思い切りはしゃぐんだ

と言ってる主人公と同じ匂いがします。
この夏に出会って、そっから3年続いてたんですかね。わかんないですけど。

個人的に日常生活で「はしゃぐ」という言葉を使うことがないので、歌詞に唐突に出てくるとちょっと戸惑いますね。
「は、はしゃぐんだぁ」と思ってしまいます。なんかかわいいですよね、「はしゃぐ」って。

僕ももう少しはしゃいで生きてみようかなと思います。

もう今年の夏も終わりましたが、9月中はさよならの意味を込めて「グッバイサマー」聞いてもいいんじゃないかと思っています。

おわりに

このシングルはリリースされた時によく聞いたと思います。TBSのカミスンとかでも歌ってた気がしますね。
わかりやすくポルノグラフィティな曲だったのでとても嬉しかったです。

こういうわかりやすい曲を出してくれると僕はとても喜びますので。

これがもう11年前とは信じたくないですけどね。

明日は「テーマソング」のリリース日ですが、こちらは1年前にレビューしています!

factorial.hatenablog.jp

ということで次回は、最近久しぶりにテレビで披露されたあの曲を紹介します!



ここで「ワンモアタイム」を歌ってくれたのは嬉しかった。