はじめに
こんばんバス!
皆さんは青春してますか。してる方もしてない方も、この曲を聴いて青春に浸ってください。
「青春花道」作品情報
Title: 青春花道
Release date: 2013/9/11
Tracks:
1. 青春花道
作詞:新藤晴一 作曲:新藤晴一 編曲:tasuku, ポルノグラフィティ
2. エピキュリアン
作詞:岡野昭仁 作曲:新藤晴一 編曲:篤志, ポルノグラフィティ
3. おいでよサンタモニカ
作曲:新藤晴一 編曲:tasuku, ポルノグラフィティ
オリコン週間ランキング初登場: 4位(最高位)
累計売上枚数:3.5万枚
作品概要
「瞬く星の下で」以来、半年ぶりにリリースされたシングル。
デビュー15周年イヤー突入後初のシングルとなる。
同年11月に3枚組のオールタイムベストを出しており、1枚のディスクには全14曲収録されている。
おそらく14曲に揃えるためにも今作と次作の「東京デスティニー」が必要だったと思われる。
あと個人的には、15周年イヤー突入というのは実際には丸14周年経ったばかりということなので、15周年を祝うにはちょっと早いのではという気もしたがそれはまた別の話。
「青春花道」は2013年の第64回NHK紅白歌合戦でも披露された。
「エピキュリアン」はBMW「MINI」のCMMソング。 「ネオメロドラマティック」(ダイハツ・MOVEカスタム)、「リンク」(スバル・インプレッサ)、「A New Day」(スバル・インプレッサ)に続き5年ぶり4度目の自動車CMタイアップ。
全曲レビュー
「青春花道」
「青春花道」というなんともポルノらしく、程よくダサいタイトル、そして80年代をイメージしたアーティスト写真やMV、これらを最初に見た時の感想はおそらく、「マジかよ、ダサいな」だったと思いますが、この曲に関してはそれでいいんですよ。
1980年代の大半を僕は生きてないので知らないですが、ポルノの2人にとって10代の青春を過ごした思い出深い時代だと思います。
10代の頃に出会うものなんてなんでも刺激的だし、知らないこと、初めてのことに触れる時のドキドキした気持ちは、大人になるとなかなか味わえない貴重なものですよね。
そして、そんな青春時代の恋愛も、忘れられない思い出になったりします。
この曲って、歌詞は結構短くて、それほど多くのことは語られていないんですよね。
Aメロも短いし、Bメロも短い。
なので、Aメロの段階で「僕」は振られていますし、サビでは「散り様こそ花の命」と多少開き直っています。
放課後の渡り廊下 君の肩は震えてた
"ありがとう"は間抜けな僕の最後の本音
いきなり振られてしまい、最後に「ありがとう」という言葉しか出てこなかったんですね。
初恋は実らない法則、的なものがあるといいますが、「僕」ももしかしたら初恋の相手だったのかもしれませんね。
勇気を出して告白したけど断られてしまった。
私は2番の歌詞が全体的に好きです。
友達に背中押され 君と越えたあの夜は
二人から無邪気な笑みを奪っていった
青春なんて友達に背中を押してもらってなんぼなんですよ。僕は友達いませんでしたけど。
本当は一人で決心してはいるんだけど、最後のひと押し、ほんの一押しをしてくれるのが友達だったりすんですよね。
ただ、背中押されて、いきなり「君と越えたあの夜」になるのは急展開すぎではないかと。
「二人から無邪気な笑みを奪って」いく何かがあったんですよねきっと。
旧校舎で二人聞いた 彼方に響く雷鳴 "怖いね"と言った瞳
あの夜を越えたのが旧校舎ということでいいのでしょうか。
雷鳴が響いているということはきっと雨が降ってたりして天気が悪かったのでしょう。
そんな悪天候が夜を越える一つの口実にもなっていたのかもしれません。
拳を握ってはみたけれど 振り上げてはみたけれど
何を殴ればよかっただろう? 揚げた腕の重さに耐えかねていた Keep on
やり場のない気持ち、切ないですね。
「何を殴ればよかっただろう?」、何も殴らなくてよかったんだと思いますよ。
最後のDメロ
あの頃の僕たちはがむしゃらだった そしてきっと馬鹿だったかも
ここが一番好きですね。
青春の概念がここに詰まっていると思います。
10代の青春て、いろいろなことが初めてなわけで。経験も知識もない。
とにかく目の前にあることをがむしゃらにやっていくしかない。
それはきっと恋愛でも同じで、どうすれば相手と仲良くなれるかとか、どんな順番で何をすればいいかとかわからない。
大変なことはたくさんあるけど、知識も経験もないからこそ毎日が刺激に溢れていたり、逆につまらないことでうだうだ悩んだりもするんですよね。
大人になって振り返ってみれば、なんであんなことやったんだろうとか、無謀すぎたなとか、恥ずかしすぎたな、みたいなことはたくさんあって、それはやっぱ自分が馬鹿だったからやってしまったことなんだなと思うんですよね。
このDメロのフレーズって、青春の真っ只中、まさに青春花道のど真ん中を歩いてるうちは気づかないんだけど、その道を通り抜けた先で、後ろを振り返った時に思うことなんだと思いますね。
格好つかない日々こそ我らの花道
格好つかなくて当たり前なんだと、目立たなくてもがむしゃらに生きて、潔く散っていくのが青春なんでしょうね。
曲とは関係ないですけども、昔、晴一がいつかどこかで、
青春は繰り返すものだから、季節の漢字(春)が使われているのでしょうね。
みたいなことを言っていました。何で言っていたか忘れたので、覚えてる人いたら教えてください。
ブログだったでしょうか。だとしたらもう消えてるのでみられないですけども。
「青春」って、もともと、80年くらいの人生を「春」「夏」「秋」「冬」の4つに分けた時に、一番若い(つまり青い)時代、四季で言うと最初の季節ということで「青春」なんだと思います。辞書でも若い時代というような意味で説明されています。
そういう辞書的な意味で言うと、繰り返すことはないものなんですけよ。
ただ、青春を「知らないことや初めてのことにがむしゃらに取り組む時間」と言う意味で捉えるなら、青春は誰にだって繰り返し訪れるのかもしれません。
もちろん10代の頃のように本当の意味で馬鹿にはなれないけども、仕事だったり恋愛だったり、未経験のことなんてまだまだ山ほどあって、それにがむしゃらに取り組んでる時間は、誰だって青春してるんじゃないかなと思いました。
と言うことで、「青春花道」はいつでも僕らの目の前にありそうです。
「エピキュリアン」
「エピキュリアン」は快楽主義者という意味です。
BMWのMINIのCMソングになったのは意外でした。
このCMもう見られないのかな、と思ったらありました。
これを見つけただけでもう十分だという気持ちになっています。
この曲はタイトルから歌詞から非常に昭仁らしいですね。
キミのこと死ぬほど好きになったら
こう言うちょっと恥ずかしいフレーズ、昭仁らしいですよね(笑
そしてまた「キミ」だし。
めざましテレビの主催するライブみたいなのがあって、広島のライブハウスだったと思うんですけど。
そのセットリストの中に入っていて、ライブで聴くと数倍かっこいいと言うのはなんの曲でもそうなんですが、この曲は特にそう感じました。
最近全く歌ってないと思うので、どこかで聞きたいなぁと思います。
「おいでよサンタモニカ」
ライブのSE用に作ったんですかね?
とにかく最後までご機嫌な曲です。
「ポルノグラフィティにとって初めての海外公演が行われたロサンゼルスの情景を新藤が書き起こした曲」だそうです。
この年はアメリカ行きましたからね。それは二人にとって非常に刺激的だったんでしょう。
完全にインストだし、そんなギターが目立ってる訳でもないし、歌詞もないので、晴一がどこまでの作曲をしたのかわかりませんが、非常にご機嫌です。
最後に笑ってるの誰なんだろう。
おわりに
「青春花道」、何回見ても聞いても言ってもそこそこダサいタイトルですが、それがいいんですよ。
こう言う狙ってるのか狙ってないのかよくわからないダサさがポルノグラフィティの持ち味ですから。
またこう言う曲をシングルで出してほしいなぁ。
最近あまりふざけたシングル出してないですよね。
「俺たちのセレブレーション」を最後にずっと真面目な曲しか出してない気がするので、そろそろ、弾けてください!
それではまた次回。
歴史に残るあの名曲を紹介します。
「青春花道」はこのツアーのイメージ。