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つばきファクトリー「アドレナリン・ダメ/弱さじゃないよ、恋は/アイドル天職音頭」がオリコン1位獲得したので感想を書く。


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はじめに

こんにちは!
今週は嬉しいニュースが飛び込んできました!
つばきファクトリーのニューシングル「アドレナリン・ダメ/弱さじゃないよ、恋は/アイドル天職音頭」が、オリコン週間ランキングで初登場1位を獲得したんです!
嬉しすぎますね。おめでとうございます!
さらに、ビルボードのランキングでももちろん1位を獲得しています。

www.oricon.co.jp

本人たちもこんなに喜んでいます!

www.youtube.com

ということで、今日はそんな話題のニューシングルを紹介します!

「アドレナリン・ダメ/弱さじゃないよ、恋は/アイドル天職音頭」作品情報

Title: アドレナリン・ダメ/弱さじゃないよ、恋は/アイドル天職音頭
Release date: 2022/6/29

Tracks:
1. アドレナリン・ダメ
 作詞:児玉雨子 作曲:中島卓偉 編曲:炭竃智弘
2. 弱さじゃないよ、恋は
 作詞:山崎あおい 作曲:Shusui/Josef Melin 編曲:Josef Melin
3. アイドル天職音頭
 作詞:星部ショウ 作曲:星部ショウ 編曲:大久保薫
4. アドレナリン・ダメ(Instrumental)
5. 弱さじゃないよ、恋は(Instrumental)
6. アイドル天職音頭 (Instrumental)

全曲レビュー

「アドレナリン・ダメ」

www.youtube.com

作詞・児玉雨子さん、作曲・中島卓偉さん、編曲・炭竃智弘さんというこれぞつばきファクトリーという組み合わせの作家陣による作品。
名曲「今夜だけ浮かれたかった」を生み出した3人です。  

初めて聞いたのは5月の武道館公演で、最初のサビで新沼さんのソロがあったのがとても印象的でした。
Aメロに入るところで転調するのが卓偉さんらしいなとも思いましたね。  

MVについて

武道館で一回聞いただけではあまり耳に残らなかったのですが、ライブの直後に公開されたMVが良すぎて何回も見てしまいました。

この曲はMVがいいんですよ。現時点で既に160万回再生されていて、近年のつばきの曲ではダントツの伸び具合です。

今までにないかっこよさと、今までにはなかったメンバーの表情が見られるところが一番の魅力です。
ソロショットもいいし、ダンスショットもいい、表向きの顔と、本心の顔の対比もいい。  

デビューしてから5年間ずっと応援してきましたが、こんなに表情豊かなグループだったんだという新たな発見がありました。

いつも切ないだけとか、嬉しいだけみたいな、どちらかの感情に偏った曲が多いと思うのですが、この曲は恋をしている女の子の感情の起伏がすごくよく描かれているので、1つの曲の中に切ない部分や明るい部分、ちょっとカッコつけた部分が混ざっていてそれがメンバーの表情でよく表されているなと思います。  

個人的に好きな部分を上げれば色々あるのですが、3つだけ。  

全部最後のサビ以降の部分ですが、まずは「無理 無理 無理 無理 … 無理!」の2人ずつ切り替わるところですね。
ここはみんなちょっとコミカルな感じで「無理!」って気持ちを表現しているのが良いです。
最後の「キャー」みたいなところの新沼さんもいい。  

もう一つは「心アドレナリンで」の部分の小野田さんですね。ここめっちゃ笑顔じゃないですか。
歌詞の内容的にそんな笑顔になるところでもないですが、すごい笑顔で、一瞬なんですけどインパクトがあります。ちょっと悪戯っぽい笑顔がいいです。  

そして最後は福田さんの「Yeah Yeah Yeah …… Fu!」です。
ここが最高。武道館で見た時もここがめちゃくちゃいいなと思いました。
細かく言うと最後の「Fu!」がいいんですよ。ここでいきなり軽くなる感じと、その時の表情。
ここを聞くために、見るためにこの曲を聞いていると言っても過言じゃないです。(過言です)

他にも色々ありますけど、とりあえずこれくらいにしときましょう。

歌詞について

児玉雨子さんの描く乙女心は、つんくさんが描くそれとはまた一味違って、より繊細な部分とか、よりめんどくさい部分をきちんと言語化してるイメージなんですね。
「今夜だけ浮かれたかった」という名曲があるのですが、このタイトル自体もそうだし、途中に出てくる

誰にでも話せるような 思い出作りはしたくない  

とかもそうだと思います。
「あなたと一夏の特別な思い出を作りたい」とかじゃないんですよ。
誰にでも話せるような思い出作りはしたくないんですよ。
誰にでも話せるようなことしかできない関係から抜け出したいという気持ちが読み取れる一節で僕はとても好きです。

さて、今回の「アドレナリン・ダメ」ですが、タイトルの意味はきっと「アドレナリンに身を任せた勢いだけの恋をしちゃダメだよ」みたいなことじゃないですかね。  

その場の勢いに任せて相手との距離感を縮めそうになる自分と、そんな自分を客観的に見てそんなんじゃダメじゃない?っていう自分の気持ちが交互に描かれていますね。

でも一度好きって思ったらもう冷静になれないから  

好き 好き 好き 好き …無理!

からの

無理 無理 無理 無理 … 無理!

なんでしょうね。
こういう勢いに任せた恋をしちゃう主人公って、つばきファクトリーの曲では珍しい気がしますね。
どちらかといえば、気持ちをなかなか伝えられない少しめんどくさい女の子が多い気がします。

私がなんとなく好きなフレーズは

つかの間 "Shall we dance?"
超ロマンス
しょーもなロマンス

です。
「しょーもなロマンス 」って言葉がすごい耳に残る(笑

あと

乾燥肌恋愛 潤うわけない

ここはあんま意味がわからないですけど、その場限りの心が満たされない恋愛してるから、心が潤わない=乾燥肌恋愛ってことなんですかね。
「乾燥肌恋愛」って言葉普通でてこないですよね。さすが児玉さん。

曲について

中島卓偉さんが作曲しています。つばきファクトリーには欠かせない作家の1人ですよね。
つばきの新曲を書いていることがわかって、アップフロントを退社してもハロプロに曲を書いてくれるんだなと安心しました。

この曲はAメロとサビでキーが違うので、頭サビの後の間奏からAメロに入るところで転調するんですね。
なんかそこの転調の仕方がすごく中島卓偉だなぁと、初めて聞いた時から思っていました。

この曲のコーラスレコーディングを早くアプカミで公開してほしいです。
待ってます。

こういう力強い楽曲を提供すると、それに応えて児玉さんがいい歌詞を書いて、炭竃さんがかっこいいアレンジをするという最高のチームワークじゃないですか。

2番サビ後のギターソロもかっこいい。

この曲をパフォーマンスしてるつばきファクトリーをまた見てみたいですね。

「弱さじゃないよ、恋は」

www.youtube.com

この曲は歌詞も曲もいいんですが、それより何よりとにかくアレンジが良い!
私、実は最近趣味で作曲をしているのですが、曲を作るのはもちろんのことアレンジもめちゃくちゃ難しいんですよ。
最近も曲を作っていて、アレンジに悩んでいたときにちょうどこの曲のMVが公開されて、聞いてみたら、めちゃくちゃかっこいい!

武道館で初披露されたときに聞いてはいたのですが、正直サビしか印象に残っていなかった。

でもMVでじっくり聞いてみると、最初から最後まですごくキャッチーなんですよ。

イントロのメロディがまずキャッチーですしね。最初静かなところから盛り上がってくるのもめっちゃいいです。

そしてAメロでまた少し音数が少なくなるのですが、後ろでなってるピコピコ音もいい。

Bメロはサビに向けてドラムが盛り上がってきます。おそらくタムの音が効いてます。

そしてサビ。このサビの入り、一瞬静かになった後に入ってくるドラムがめちゃくちゃカッコよくないですか?

2番Aメロの前のドラムもかっこいいです。

サビではストリングスだけじゃなく、ピアノもいい味を出してます。そしてめちゃくちゃ地味にギターもなってる。
ここでギター鳴ってるからこの後突然ギターソロが来ても違和感ない。

そして河西さんの「アーバンブルーのTシャツ」のくだりを挟んで最後のサビ。

もちろんここのドラムもかっこいい。

こう言うアレンジの曲作りてええええええと思いました。

このドラムはさすがに生音でしょうと思ってたんですが、クレジットを見るとどうやら打ち込みっっぽいですね。
打ち込みでこのかっこよさ出るんだとびっくりしました。
そして作曲とアレンジのJosef Melin何者やねんて話ですが、この方すごいですね。
今後もぜひつばきファクトリーにいい曲を書いてほしいです。

歌詞も曲もアレンジも、つばきファクトリーど真ん中を行ってる楽曲です。
多分今のハロプロでこの曲をこなせるのはつばきファクトリーしかいないです。

個人的に注目してるのは、Aメロの

線路越し 蜃気楼 夏模様
気づいたら 街中 カラフル

の小野さんと小野田さんのパートですね。
この曲はAメロ結構低いんですけど、この2行は特に低いんですね。
たぶん女性だとまともに出ない方も多いと思います。
ここをしっかり歌えるメンバーが2人もいるのはすごいなと思いますし、こう言うフレーズ歌えるとそれはそれで目立ちますよね。

BEYOOOOONDの「英雄〜笑ってショパン先輩!〜」で江口さんが歌っている

嗚呼 偉大な先輩 時代の荒波超えて

と同じですね。

音域広めの曲をこなせるのがグループ歌唱の一つの魅力でしょうね。

歌詞の内容については、まだ解釈の途中なのですが、これどう言うことなんですかね。
告白する寸前ってことでいいんですかね?
恋に臆病な主人公が少しずつ前に踏み出そうとしていると言うことだと今のところ理解しています。

1番サビの「抱きしめて」と最後の「抱きしめて」は明らかにニュアンスが違いますよね。
ダンスシーンでもみんな笑顔だし、バスに乗ってるメンバーたちも最初は少し硬い表情だったのが最後は柔らかい表情に変わっている気がします。
いろいろな葛藤を経て、前に進み始めたってことですよねきっと。

最後に希望が感じられる良い曲です。

そしてアレンジがいいのでInstrumentalも何回も聴きたくなる曲です。

「アイドル天職音頭」

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こちらの曲についてはとりあえず作者ご本人による熱い熱いガチプレゼンを見ていただきたい。  

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最初聞いた時はちょっと微妙かなとも思いましたが、やはりMVを見ると引き込まれてしまいました。

ハロプロお家芸とも言えるトンチキソング的な雰囲気がありますが、内容は割と真っ当にアイドルという職業を歌っていると思います。

この曲のMVもメンバーの表情がいいです。
特にイントロの山岸さんと、Aメロでメンバーが2人ずつ出てくるとこですね。
基本的にこのMVは山岸さんが楽しそうにしていて、普段見せることのない表情をしているのがいいです。

特に好きな部分は2つあって、1つ目は1番サビの最後、谷本さんが歌っている

 そう感じたならば天職さ

です。
ここめっちゃクセになるんですよ。この歌い方がいい。
そもそもつばきファクトリー自体がそんなにコミカルな歌い方をするグループではないですよね。
そのつばきファクトリーがこの曲でコミカルな歌い方をしているというのはとても新鮮に映るのですが、特に谷本さんのこのフレーズが一番光ってると思います。
コミカルに歌うことなさそうな人が歌ってるっていうのと、谷本さんの歌声の若干不安定な部分がいい塩梅で取り入れられているというのがポイントだと思います。

星部ショウさんによるガチプレゼンの中でも、このフレーズが良いっておっしゃっていたので、やっぱりな!ここ狙って入れたんだよな!さすがだな!と思いました。

あともう1つは、ラストサビ、山岸さんが歌う

あんまり根詰めすぎちゃ

ですね。ここの「根詰め」の歌い方。星部ショウさんもここのコミカルなニュアンスの付け方が上手いと話していました。

MVでの表情も良くて、何回も聴きたくなるフレーズですね。

つばきファクトリーのこういう路線、もっと開拓して行ってもいいんじゃないでしょうか。

あと、初めに聞いた時は太鼓の音が入っていることもあり、少しこぶしファクトリーの雰囲気があるように感じてなんだかエモいなと思いました。

おわりに

ということで、1位を獲得した勢いに任せて、アドレナリン全開で感想を綴ってみました。

1位獲得、本当におめでとうございます!
ハロプロで唯一1位をとったことがなかったつばきファクトリーですが、ようやく大きな花を咲かせましたね。

この強力な最新シングルがもっともっとたくさんの人に聞いてもらえたらいいなと思います。

ライブバージョンもぜひ!

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4年前に書いた「今夜だけ浮かれたかった」のレビューはこちら。 factorial.hatenablog.jp