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2nd album「foo?」【ポルノグラフィティ全作レビュー#7】


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2nd album「foo?」【ポルノグラフィティ全作レビュー#7】

はじめに

こんばんバス!リンクです!

2日ぶりです。このブログにしては珍しいハイペースで更新しています。 今日は、私の超超大好きなアルバム「foo?」です!

早速行ってみましょう!

「foo?」作品情報

Title: foo?
Release date: 2001/2/28
Price: ¥3,204(tax in)

Tracks:
1. INNERVISIONS
 作詞:アキヒト 作曲:ak.homma 
2. グァバジュース
 作詞:ハルイチ 作曲:シラタマ 
3. サウダージ “D”tour style
 作詞:ハルイチ 作曲:ak.homma 
4. 愛なき・・・
 作詞:アキヒト 作曲:アキヒト 
5. オレ、天使
 作詞:ハルイチ 作曲:シラタマ  
6. サボテン
 作詞:ハルイチ 作曲:シラタマ  7. Name is man ~君の味方~
 作詞:ハルイチ 作曲:ハルイチ  
8. デッサン#2 春光
 作詞:ハルイチ 作曲:ハルイチ 
9. ミュージック・アワー Ver.164
 作詞:ハルイチ 作曲:ak.homma 
10. 空想科学少年
 作詞:ハルイチ 作曲:ハルイチ
11. Report 21
 作詞:アキヒト 作曲:アキヒト 
12. 夜明けまえには
 作詞:アキヒト 作曲:シラタマ  

All songs arranged by ak.homma, ポルノグラフィティ  

オリコン週間ランキング初登場: 2位(最高位)

作品概要

ポルノグラフィティ2枚目のオリジナルアルバムであり、初のミリオンヒットを記録したアルバムです。 私が初めて買ったポルノのアルバムでもあります。

作詞作曲のクレジットがアキヒト、ハルイチシラタマとカタカナになっているのが時代を感じますね。アゲハ蝶まではカタカナ表記で活動してました。

1stアルバム「ロマンチスト・エゴイスト」はファンの間でも名盤として語り継がれていますが、この「foo?」もかなりの名盤だと思います。1stとは違う意味で気合が入ってるなと思います。
1stの時には1曲もなかったハルイチ作曲の作品が入ってますからね!

作曲 曲数
ak.homma 3曲
シラタマ 4曲
ハルイチ 3曲
アキヒト 2曲

サウダージ」がヒットして一気にブレイクした後のアルバムなのですが、思ったよりも本間さんの作品が少ないのが意外でした。
割とバランスがいいですね。

作詞は昭仁と晴一のみで担当しているので以下のようになります。

作詞 曲数
ハルイチ 8曲
アキヒト 4曲

圧倒的なハルイチ率の高さですね。

全曲レビュー

「INNERVISIONS」

この曲めっちゃクセになりますよね。
初めて聴いた時は、「え、ラップ?ポルノってこう言う曲もやるんだ」と言う驚きがありました。
昭仁の滑舌の良さが際立ってますね。
ポルノの中でもかなり珍しいタイプの曲だと思います。 曲調もそうだし、昭仁と本間さんの組み合わせも珍しいし。

「グァバジュース」

これは本当に初期の名曲です。
このアルバムの中では「オレ、天使」が人気なのかもしれませんが、私は「グァバジュース」も大好きです!

なんて言うんでしょう、3人時代のポルノグラフィティが詰まってるんですよね。
Tamaの曲、晴一の歌詞、昭仁の歌、と言うこの三拍子揃った感じが。

特にこの曲の昭仁の歌い方は、THE 昭仁 なんですよ。
昭仁歌唱を身につけたい方の入門編と言っても過言ではないです。

ここが好き!て言う部分をできるだけ文字でお伝えしますね!

頼りないバランスで 空 まぁあで〜 届くビル

この「まで」の「ま」と「で」の間に母音の「あ」を足しちゃう感じですよ。
基本的に母音を強調して歌うと昭仁歌唱になるんですが、これはその最もわかりやすい例ですね。
その次の

下の方 けぇえったら

もそうですね。「え」を足してきてます。

そしてこの後の

きっとあれってれるんだ… ゼッタイ

「揺」 の発音も好きです。「ミュージック・アワー」のサビの「君が夢を願うから 今も夢は夢のまま」の「夢は」の「ゆ」と同じ感じです。
最初にちょっと「h」の音が入って「ひゅ」ってなってる感じですね。
「揺れるんだ」の 「る」 も好きです。

君にすがるのぉも〜 いいね

ここの「のも」の若干雑な歌い方も好きです。

いちいち バスは誰かぁあの かぁってぇな

ここもいいですね。2連続で強めの母音ありがとうございます!

上げ始めたらキリがないですが、とりあえず昭仁っぽく歌いたい方はこの曲をマスターしてください。

歌い方だけに注目してしまいましたが、

いちいちバスは 誰かの勝手な
気持ちで止まる だからさぁ… ノロノロ

って歌詞は結構好きです。確かにバスって誰かの気持ちでいちいち止まってますよね。

「甘い甘い グァバジュース」と「苦い失恋」の対比も、これはまぁありがちではありますが、いいですね。

これは個人的にはベストアルバムにも入れてほしかった1曲です。

サウダージ "D" tour style」

www.youtube.com

大ヒット曲「サウダージ」のアルバムバージョンです。
イントロが長くなっていて、ライブなどではこちらが使われることが多かったですね。

この曲についてはシングルのレビューで詳しく書こうと思っています。

でも1番のヒット曲をもったいぶらずに3曲目に置く太っ腹加減がすごいですね。

「愛なき・・・」

「孤独だ」と自分を蔑んだ
闇に覆われた場所へ

と言う歌詞があるんですが、ポルノグラフィティはこの頃からよく自分を蔑んでるんじゃないかと思います。
基本的に自己肯定感の低い主人公多いですからね。

この曲はやっぱDメロの

ボクは言うよ優しく言ってあげる
「出会うため生まれてきたんだ」
だからずっとこの胸こじ開けてくれ
熱よ醒めないで

の部分が好きですね。

この主人公がどう言う恋愛をしているのかよくわからないのですが、きっとそれまでの孤独だった日々に戻れないくらい、素敵な人であって惹かれあっているのでしょうね。

普段あまり自分から選んで聞くことはない曲ですが、今の昭仁に歌ってもらうとさらに粘っこい感じの、この曲にあった雰囲気になるんじゃないでしょうか。
FANCLUB UNDERWORLDとかでやってほしいな。

オレ、天使

これはいい曲ですよね。
間違いなく初期の名曲です。ベストアルバムに入るのも納得ですし。

ツアーでは「OPEN MUSIC CABINET」や「UNFADED」披露されたのが印象的でした。

最初のセリフを言ってる部分の昭仁の声が若いです。

そしてこの曲作ってるのはTamaなんですが、彼の曲の幅広さやばくないですか?
彼はあの音楽史に残るであろう名曲「ラビュー・ラビュー」も作ってるんですよ? 「Jazz up」や「サボテン」なども作りつつ、こう言う曲も作れるんだなと。
このAメロとかは他のメンバーには作れないと思うんですよ。
途中にやってくるベースソロもいいですし。3人時代のポルノはちょくちょくベースがピックアップされるパートがあるのでそこも聴きどころです。

確か「ミュージック・ステーション」でも披露したんですよね。
その時に「赤い空が〜」の部分を「青い空」と歌詞間違えしたと言うのが有名な話ですが、僕は多分見てませんでした。

「サボテン」

www.youtube.com

5thシングルの表題曲。メンバー作曲で初めてシングル曲になった作品でもあります。
3人時代のポルノは基本的にTamaの曲しかシングルにならなかったですからね。(「音のない森」除く)

これはこれでいい曲なので、シングルレビューの際に語りましょう!

個人的な思い出としては、ギターを練習し始めた時に最初に取り組んだ曲です!

「Name is man 〜君の味方〜」

完全に男目線のラブソングです。

「Name is man」と言うタイトルに晴一らしさを感じます。
どことなく「My name is love」と似てますし。

不器用ながらも真っ直ぐに相手のことを愛そうとする主人公を描いてるわけですが、晴一にしてはこんな真っ直ぐな主人公は珍しいんじゃないかと思います。
真っ直ぐな主人公というか、こんなに真っ直ぐに気持ちを伝えるような曲はなかなか珍しいなと。

好きな部分は

君に宛てた手紙書こうかと 5分悩んですぐ寝た

のとこですね。
初めて聴いた時は小学5年生だったので、ひとりベッドを抜け出すことも、抜け出すベッドすらもなかったのですが、この歌詞を聞いて何だか微笑ましいなと思いました。

あとはやはり

俺は男だから悲しみのすべて引き受けよう

もいいですし。

ピンチの時には呼んでくれ

から始まるDメロもいいですね。
歌詞だけじゃなく、メロディもいいです。

ウィキペディアを見たら、

「アポロ」「ヒトリノ夜」と共にデビュー曲の候補にもなっていた楽曲。

という記述があったのですがこれ本当ですか?
だとしたらデビュー曲にはしなくて本当に良かったと思います。

「デッサン#2 春光」

デッサンシリーズの2作目ですね。
父との別れをテーマにしているので内容はとても切ないです。

父親を失ったことへの寂しさ、喪失感、また会いたいという気持ちが綴られています。

僕がもっと幼い子供だったら
「連れていってよ」と 駄々をこねたかもしれない

というところに、大事な人を失った時の色々な気持ちが詰まっているなと思います。

寂しすぎるから

繰り返されるこの言葉も切ないですね。

そして最後の

茜さす午後の病室

というフレーズで一気に現実に引き戻される感じがします。
それまでは「大河に漂う木の葉みたいだ」とか「満天下の」という、抽象的な表現が多かったのに、ここでいきなり登場する「病室」という言葉にハッとさせられます。

自分自身を、自分が置かれた環境を客観視して、受け入れようとしているのかもしれません。
父がいなくなっても、瀬戸内の海は今日もきらきらと光ってるんですよね。

全然関係ないですが、この曲のサビと「NaNaNa サマーガール」のサビがちょっと似ているような気がしているのは私だけでしょうか?

ミュージック・アワー Ver.164」

www.youtube.com

これはもう大好きな曲なんですが、「デッサン#2 春光」の後に「ミュージック・アワー」持ってくるセンス!!!(笑

どんな気持ちで聞けばいいんだよと思いましたが、きっとライブだったら仕切り直し的な感じですかね。

デッサンでしんみりした後に、いきなり変な踊りできないですからね。(しますけど)

こちらも詳しくはシングルレビューで語りましょう。

「空想科学少年」

ここだけの話ですが、この曲、新藤晴一史上1番の名曲だと思うんですよ。
なんでRED'SとBLUE'Sのベストアルバムに入ってないのか謎なくらいです。今からでもいいので入れてください!

「忘れれる」、「選べれる」という「ら抜き言葉」ならぬ謎の「れ入れ言葉」が出てくるのもこの曲のアクセントになってます。

あの子に振られて傷つくくらいならもう感情なんていらないんじゃないか、ハートも鉄になればいいのにという、悲観の仕方が独特な主人公ですね。

この曲は今からでもシングルカットしてほしいし、絶対ドラマとか映画の主題歌にぴったりなんですよ。

これでコンプレックスとお別れ
みんないっしょ 同じ顔

っていうとこが、主人公の投げやりになってる気持ちを表してますね。
思い切って気持ちをぶつけたのに、受け入れてもらえなかった失望感とか。

人に気持ちを伝えたり、人の気持ちに左右されるのが人間なんだけど、それを受け入れられないほど傷ついてるんだから、よほどショックだったのでしょうね。

この曲もツアーでやってほしいなぁ。

「Report 21」

アルバムのクライマックスに向けて盛り上げていく感じの、勢いだけで押していく感じの曲ですね。
率直にいうと、この曲は特に好きでも嫌いでもないです。
ウィキペディアによると「シンプルなロック・ナンバーがやりたいという思いから制作された」とのことですが、結構な頻度でシンプルな曲に立ち返るのが昭仁ですからね。
そこまで変化球なものも作ってないけど、シンプルなものに立ち返りたがる癖がありますよね(笑

僕らしかいなさそう

の「そう」は真似したくなりますね。

「そうをぉ〜」 ですからね。 これって最後にライブでやったのいつでしたっけ?

「夜明け前には」

最後にきました。名曲です。
「作詞:アキヒト 作曲:シラタマ」という珍しい組み合わせです。
これはもうこのアルバムの中で一番の名曲なんじゃないかと思ってます。

「foo?」から「WORLDILLIA」まで、アルバムの最後に夜をモチーフにした曲が続いていたんですが、その中でもこの曲は一番好きです。

僕はよく寝る前にポルノのアルバムを聴いていたんですが、最後の曲に来る頃にはちょうど眠くなることが多かったんです。
そういうタイミングで聞くこの曲は何というか、夜明けの曲なんですけど、良い夜に誘ってくれそうで、気分よく眠れました。

冒頭の「あーいたーい」から気持ちいですもんね。

この歌詞は昭仁の書いた歌詞の中でも、結構昭仁っぽくないなと思っていて、どちらかというと晴一っぽさがあるきがするんですよね。

「真夜中のテレビジョン」の件とか。

でもサビとか、Dメロ聴くと昭仁だなぁとも思いますが。

今君がどうしているか すぐに知りたくて
僕は部屋を飛び出して 走り始めていた

真夜中に何やっとんねんという話ですが、そういうがむしゃらなところがまたいいですね。

この曲はライブでやったことあるんですか?
できれば死ぬまでに1回は生で聴きたい曲です。

最後の「うぉんのー」が気持ちいですね。この頃から「うぉんのー」って言ってたんですね。

おわりに

さて、2ndアルバム「foo?」について色々と話してきました。
私が初めて買ったポルノのアルバムということもあり、思い入れが強い作品でもあります。多分いまだに一番好きなアルバムだと思います。

もう21年も前の作品だということに驚きを隠せないですね。
21年って、70歳の爺さんが91歳の爺さんになるくらいの歳ですからね。どのみちじじいですけど。

小学5年生の僕は、このアルバム何回も何回も聴きましたよ。
それはもう擦り切れるほどに。
そんなに前から聞いてるのに、色褪せない名盤です。まさにUNFADED。
このアルバムを初めて聴いた時の気持ちは、今でも忘られません。

また、あの頃を思い出しながら聴いてみようかなと思います。

ということで、今回はここまで! 今日も読んでいただきありがとうございました!

次回は、あのシングルと、あのシングルを紹介します。 お楽しみに!



名曲「空想化学少年」が収録されているのはこちら!