こんにちはリンクです。 もとい、こんばんバス。リンクです。 さてさて、「2012Spark」の記事から2日ぶりです。2月は忙しいですね! 今日紹介するのは30thシングル「瞳の奥をのぞかせて」です! 早速行ってみましょう。 Tracks: オリコン週間ランキング初登場: 4位(最高位) 「瞳の奥をのぞかせて」はテレビ朝日系ドラマ「宿命 1969-2010 -ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京-」の主題歌に起用されました。 カップリングの「Rainbow」は「天皇盃 全国都道府県対抗男子駅伝競走大会」のテーマソングでした。 印象的なフィドルで始まるイントロはサポートメンバーにヴァイオリンがいるポルノだからこそなせる技だと思います。 ポルノファンじゃない人に自信を持って勧められる!と言うほどではないのですが、ファンとしてはいつでも懐にしまっておきたいというか。 歌うのも結構難しいですしね。 この曲の展開はいかにも昭仁だなぁと思います。 彼の作る曲の傾向の1つに次のようなものがあると思ってます。 「瞳の奥をのぞかせて」もそうですし、「リンク」、「アニマロッサ」、アルバム曲なら「∠RECEIVER」もそうだと思います。 そう言う昭仁節全開の曲を本間さんがアレンジ面でしっかり支えて骨太な曲にしてくれてると言うのがこの頃のポルノグラフィティの大きな特徴だと思っています。 歌詞の方は晴一節全開なんですよね。 空のワイングラスの横で 私の目覚めを待っているのは これですよ。 僕らはこの2行を読むだけで2人の関係をなんとなく想像できてしまうんですよね。 こんな風に、主人公の女性と相手の男性のことをはっきりとイメージできてしまうんですよね。 歌詞のテーマは、大人の男女の関係とか、叶わない恋ですかね。 実らない恋を書かせたら右に出るものはいないんじゃないですかね。 「瞳の奥をのぞかせて」と言うタイトルもいいですね。ポルノには珍しい日本語タイトルです。 全然関係ないですが、この曲のプロモーションをしていた時期にポルノグラフィティが初めて笑っていいとも!のテレフォンショッキングに出演したんですよ。 「天皇盃 全国都道府県対抗男子駅伝競走大会」のテーマソングとして書き下ろされた曲です。 残念ながら2022年の天皇盃は中止になってしまったそうです。来年こそは開催されるといいですね。 作詞・作曲の昭仁は中学時代、陸上部に所属していて駅伝をしていたそうです。 天皇盃は7つの区間をつなぐ駅伝なのですが、偶然にも 「Rainbow = 虹 → 七色」 と繋がったことに感動したそう。 イントロなしで始まるAメロや、Aメロの途中でスパン!って開ける感じ、Bメロから鳴ってるピコピコ音、サビのギターリフとシンセ、アウトロの「ウォーオーオー」、全てがいいです。 リリースされた当時は「瞳の奥をのぞかせて」より好きだった可能性もあります。もともとアップテンポで明るい曲が好きなので。 ポルノの分かりやすい応援歌って、「ギフト」、「Rainbow」、「キング&クイーン」、「テーマソング」あたりだと思うんですが、これ全部昭仁作曲なんですよね。 最近だと"BUTTERFLY EFFECT"の終盤で の応援歌大集合で畳み掛けてきた時はエネルギーの供給過多でぶっ倒れるかと思いました。 「Rainbow」、結構好きな曲なのでまたいつかツアーでやってくれたら嬉しいなぁ。 今回のシングルは2曲しか収録されていないので少し短めでした。 今はNAOTOさんがサポートにいないのでなかなかライブで披露されることがないですが、東京ドームのような特別な時にでも、ぜひ生のヴァイオリンと一緒に披露してほしいですね。 ということで、今回も読んでいただきありがとうございました! 次回は、僕がめちゃくちゃ大好きなあの曲です。オリコンで1位も獲得したあの曲ですよ! 「瞳の奥をのぞかせて」と「Rainbow」の両方が聴けるライブはこちら!はじめに
ポルノファンなのでポルノファンらしい挨拶をすることにしました。
懐かしの「こんばんバス」をこれからは使っていきますのでよろしくお願いします。
ポルノグラフィティの隠れた名曲じゃないでしょうかね。「瞳の奥をのぞかせて」作品情報
Title: 瞳の奥をのぞかせて
Release date: 2010/2/10
Price: ¥1,068(tax in)
1. 瞳の奥をのぞかせて
作詞:新藤晴一 作曲:岡野昭仁 編曲:ak.homma, ポルノグラフィティ
2. Rainbow
作詞:岡野昭仁 作曲:岡野昭仁 編曲:ak.homma, ポルノグラフィティ 作品概要
ポルノの曲がドラマ主題歌になるのは結構珍しいことで、TBS系「今夜ひとりのベッドで」の主題歌になった「ジョバイロ」以来4年3ヶ月ぶりの出来事でした。
それにしても、ポルノが主題歌になるドラマって、なんかアレですよね。……どれとは言いませんがアレですよね。
「末っ子長男姉三人」と「スカイハイ」は面白かったと思います。
8年おきくらいにスポーツのテーマソングを歌うイメージのあるポルノグラフィティですが、球技以外のテーマソングになるのは今のところこれのみです。全曲レビュー
「瞳の奥をのぞかせて」
曲・アレンジについて
このイントロだけで優勝なんですよ。本間さんの緻密なアレンジにはいつも感心します。
この曲って、歌メロだけを聞くと結構薄味な曲だと思うんですね。
それを歌詞や、アレンジや、ボーカルの力量を持ってめっちゃ濃い味にすることで、ここまで聴き応えのある曲に仕上げてるんだと思います。
こう言う曲を普通に出してくるところがポルノの懐の広さであり、魅力なんじゃないかなと思います。
8分の6拍子と言うポルノの曲にはあまりないリズムになってますし、Aメロのちょいちょい現れる細かい符割に気をつけながら歌わないとグダグダになってしまいます。- Aメロ:符割が結構細かい。言葉が詰まっていて滑舌の良さが試される。
- Bメロ:一転して歌いやすいメロディになる
- サビ:Aメロでの詰まり方が嘘のように長めの音符が多くなる
出だしのAメロですごく細かいリズムをとってくるので、サビもこのまま滑舌がいかんじのメロディになるのかな?と思っていたらすごく伸びやかな、付点四分音符とかがたくさん出てくる感じのメロディになるんですよね。
「リンク」はその典型じゃないかと思います。AメロBメロとのあまりのギャップにサビを初めて聴いた時ズッコケそうでした。歌詞について
何かのインタビューで「彼がこう言ったとか、彼が何をしたみたいな直接的な表現じゃなく、間接的な表現で2人の関係を表したかった」みたいなこと言っていたと思うんです。
Aメロの歌詞を読んで、あぁなるほどなと思いました。
千切られた紙切れに列んだ 青いインクで書かれた美しい文字
「彼が置き手紙を書いて出ていった」でもなく、「私は目覚めて置き手紙に気づいた」でもないんですよ。
「空のワイングラス」と言う言葉から、2人は若者ではなく、割としっかりした大人の男女なのかなとか。
私の目覚めを美しい文字だけが待っていると言うことは、この女性は1人で朝を迎えたんだなとか。
わざわざ青いインクを選んでしかも美しい文字を書けるんだから、きっと大人の魅力を持った男性なんだろうなとか。
「渦」の時にも言いましたが、晴一はAメロの最初で場面設定をするのが本当に上手だと思います。
独特なんだけど決して難しくない言い回しで、物語を読み進める上で必要な前提条件をしっかり提示してくれるんですね。
その前提条件があるからこそこちらも曲の世界に入り込んでしまうし、最後の最後のまで聴き入ってしまうわけです。
もうお手本のような歌詞です。
相手にとっての一番になれないことを知りながらも関係を続けてしまう。自分が一番じゃないからと言って諦められない。
「渦」とか「Part time love affair」とかでも描かれている、晴一が割と好きなテーマですね。
それでタモリさんにこの曲のポスターを渡しながら、新曲ですって紹介してて、その時にタモリさんが「瞳の奥をのぞかせて……眼底検査の曲?」って聴いてたのがすごく面白くて今でも覚えています。
トークの内容はあまり覚えてませんが、晴一さんが「IHちょい対応みたいな鍋を持ってる」と言ってたことだけははっきりと覚えています。「Rainbow」
僕はてっきり2010年のみのテーマソングなのかと思っていたのですが、今でも継続して使用されているそうです!
大会の公式サイトには毎年曲紹介のページが用意されているそうで、2人のコメント(これは毎年同じ)とプロフィール(これは毎年更新される)が掲載されています。
いろんな人に向けての応援歌になるように作ろうかとも思ったそうですが、せっかくだから走る人に向けての応援歌にしようと言うことで、この曲ができたそうです。
このピロピロ鳴ってる音が本当クセになります。
特に走ったりすることのない僕でも何度もこの曲に背中を押してもらった気がします。
「見つめている」や「Fade away」みたいな曲を書く人がこんなに爽やかな応援歌を作るなんて、信じられませんね。- Rainbow
- ギフト
- THE DAY
- ハネウマライダー
- キング&クイーン
「THE DAY」はちょっと違うにしても、それ以外の曲は同じ系統の曲だという認識が本人たちにもあったんだなと思いました。おわりに
このシングルはアルバムのリードシングルということもあってかランキング成績もあまり良くなく、タイアップのドラマも特にヒットしてないため結構地味なシングルになってしまった印象があります。
しかし、この時代のポルノを象徴するような1枚だと思います。
本間さんの作曲から離れて自分達の曲で勝負し始めた頃です。
それまで構築されてきたポップでキャッチーな楽曲が得意というポルノのイメージを少しずつ変えていこうとした時期ですね。
個人的には「アニマロッサ」や「瞳の奥をのぞかせて」あたりは、新しいポルノを模索しながら作り出した曲なんじゃないかなぁと思います。
なんとなくですが、ポルノも少しずつ変わろうとしてることをこの頃にリリースされた曲から感じていた気がします。
バンドとして成熟していってた時期とも言えるかもしれませんね。
お楽しみに!
30th single「瞳の奥をのぞかせて」【ポルノ全作レビュー#4】
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