SMAPのベストアルバムを買いました。
昨年12月21日にリリースされたSMAPのベストアルバム「SMAP 25 YEARS」を買いました。と言っても、もう1ヶ月くらい前の話ですが。ある程度聞いたので、今日はその感想を書きたいと思います。
あらかじめ断っておきますが、私は生粋のSMAPファンというわけではありません。普通に、小さい頃からスマスマを見たり、新曲が出たら歌番組で聞いていたりした程度の、ただなんとなくSMAPが好きな一般人です。曲もシングル曲くらいしか知りません。
そういう人間の視点からのレビューであることをご了承ください。
普通にSMAPはすごいと思った。
このアルバムには全50曲が、リリース順に収録されています。収録曲はファンによる投票で選ばれたもの。それゆえ、シングル曲からアルバム曲まで、デビュー初期の曲から近年の曲まで、まんべんなく収録されています。また、ベストアルバムではありますが、収録されていないシングル曲も沢山あります。例えば僕の好きな「Fly」や「Let It Be」などは収録されていません。
ですが、これは25周年の集大成とも言える、ファンのためのベストアルバムという意味合いが強い作品だと思いますので、そういう選曲でよかったのだとも思います。
恥ずかしい話ではありますが、このアルバムを買って聞くまで、一度も聞いたことのないものがざっと20曲はありました。なんならデビュー曲の「Can't Stop!! -LOVING-」は聞いたこと以前に、これがデビュー曲であることすら知らなかったレベルです。
そんな私がこのアルバムを初めて通して聞いた時に思ったこと、それは「SMAPってすごい」という小学生並みの感想でした(笑
何がすごいかというと、50曲入ってるアルバムで、しかも知らない曲もたくさんあるのに、最初から最後まで、飽きる瞬間がないんですよね。
もっと言えば、言い方が悪いかもしれないけど、捨て曲がない。
この曲は飛ばそう。そう思わせる曲がないんですよね。
「あーこの曲知ってる。やっぱいい曲だなー。」
とか
「この曲は知らないけど、聞いてて楽しいな。」
とか、知ってる曲も知らない曲も、リスナーを十分に楽しませるだけのポテンシャルがあるんですよね。ファンでもなんでもない私が聞いて楽しめる。50曲もあるのに飽きさせない。それって普通にすごいなって思いました。それだけ、良い曲を持ってるんですよね。25年の中で数え切れないくらいの名曲を歌ってきたんですよ、彼らは。
今回はたまたま上位50曲までを収録ということになってますが、これを例えば60曲とか、70曲まで増やしても、アルバムの質は落ちないと思うんですよね。それくらいまで増やしても、十分楽しめるアルバムになったんじゃないでしょうか。それだけ質の高い曲をたくさん持っていたのがSMAPという国民的アイドルのすごいところなんだと思います。
僕はポルノグラフィティというバンドをデビュー当時から応援している大ファンなのですが、仮にデビュー17年のポルノが、50曲も集めたベストアルバムを出しても、このクオリティにはならないですよね。ファンの僕でも、たぶん32曲目くらいで飽きます(笑
そうならないとこがSMAPのすごいところなんですよね。ファンでない僕が聞いてもこの満足感なんですから、長年応援してきたファンの方が聞くと、言葉にならないくらい、いろいろな思いが込み上げてくることでしょう。
SMAPのメンバーの歌の上手さとかそういうことは聞く人それぞれ考えがあるのでここでは深く言及しませんが、どの曲を聴いてもメンバーそれぞれのキャラクターが光ってますよね。やっぱ当たり前のようにテレビやラジオで聞いてきた歌声には、なんとなく愛着のようなものがあるし、声だけで5人の姿が浮かぶ、それくらいの個性がありますよね。そういう意味でも、歌手としての存在感というものを見せつけられたような気もします。
こんなに素晴らしい曲を届けてくれるグループを失ってしまったのは本当に惜しいことです。
「SUMMER GATE」が名曲すぎて新年早々ハマった。
50曲の中にはもともと好きだった曲もたくさんあります。例えば「オレンジ」なんかは、リリースされた当初から好きでした。「らいおんハート」を発売当時に買ったんですよね。そのカップリングで聞いて、当時の記憶からいうと、表題曲の「らいおんハート」以上に衝撃を受けた気がします。香取くんの歌い出しを聴いた瞬間から名曲だと思いました。
名曲がぎっしり詰まったこのアルバムの中で、新しく好きになった曲があります。
それが、Disc-2の6曲目に収録されている「SUMMER GATE」です。
この曲は、買いに行ったタワレコの店内で流れてたんですよね。聞いたことなかったけど、曲中にタイトルが入っているので、「あぁこれがSUMMER GATEって曲かー」とわかりました。なかなか爽やかでキャッチーな曲だなと。
で、CDを買って繰り返し聞くうちに、面白いほどハマりました(笑
なんですか、この曲。模範的なアイドルソングですよね。いかにも男性アイドルが歌ってそうなサマーソングです。歌い出しからの草彅くん→香取くん→吾郎ちゃんの流れもいいし、爽快感溢れるキャッチーなサビも最高です。
後悔しないように夏を思い切り楽しもうみたいな。好きな人と行くとこまで行っちゃおうみたいな。そういういかにも夏!って感じの歌詞もいいです。
個人的には草彅くんの「Tender そう今夜待ってんだ」と「なんて曖昧かい?」が好きです。
が、その中でも最も気になったフレーズがあります。
詳しい歌詞はこちらのリンクを見ていただきたいと思います。
著作権の関係上、必要部分のみの引用としますが、私が気になるのは1番サビの5行目。
「ミュージックレビューで 君と High High」です。
……え?
「ミュージックレビューで 君と High High」って何ですか?
それ以外の部分はわかります。何を意図した発言かある程度理解できるんですが、この部分だけよくわかりません。
ミュージックレビューというのは何でしょうか。そんなにHigh Highできるものなのでしょうか。っていうかHigh Highってそもそも何なんでしょうか。
この歌詞の意味が分かる方は是非教えてください。
意味がわかれば、今年の夏にでも「ミュージックレビューで 君と High High」したいと思います。
終わりに。
SMAPは偉大な存在でしたね。ジャニーズだからとかそういうことではなく、こんなに多くの人に愛されるアイドルって、なかなかいないですよね。そしてこんなに長く現役でいたアイドルもなかなかいないですね。
解散という事実はいまだ受け入れきれない部分があります。
生まれる前から活躍していたグループが突然解散するって、ものすごい衝撃的なことです。
しばらくはこのアルバムを聴きながら、彼らが活躍した、いろんな時代を思い出してみたいなと思います。