SILENT SIRENの今年3枚目のニューシングル
SILENT SIRENがレーベル移籍後3枚目となるシングルを10月11日にリリースしました。
タイトルは「ジャストミート」。5月にリリースした「AKANE/あわあわ」以来およそ4ヶ月半ぶりのシングルとなります。
収録曲
今作の収録曲は以下の2曲です。
1.ジャストミート
作詞:すぅ 作曲・編曲:クボナオキ
2.フユメグ
作詞:すぅ 作曲・編曲:クボナオキ
1.ジャストミート
ジャストミートという単語からなんとなく想像できましたが、「女の子の恋を、野球に例えて歌った、これからのサイサイの代表ソング!(公式)」らしいです。
自分で代表曲と言っちゃうあたりハードル上げて来たなと思いました。
さて、実際聞いてみると、まずはギターのユニゾンで始まるイントロがキャッチーです。
そしてAメロへ入っていきますがここはまぁ、普通のサイレントサイレンですね。
「憂、燦々」とか「虎視眈々」と、同じ音の繰り返しワードを使うあたりがサイサイっぽい。
そしてその次のBメロが個人的には好きです。何かよく意味のわからない単語を並べて若干韻を踏みに行ってる感じが更にサイサイっぽい。
「ジャストミート ヒットエンドラン」ってとこが好きです。
ここまででいい感じに期待が高まったところですぐにサビがやって来ます。
聴いてみると、うん、サイサイっぽい!
「あーたしの ダーリン(ダーリン)」ってとこね。
文章だと伝えづらいけど、サビのワンフーレズをゆかるんとあいにゃんのコーラスで繰り返しちゃうあたりが最高にサイサイっぽい。
てか、この人たちその手法使いすぎだろ(笑
そこそこキャッチーな曲で、韻を踏んで、サビのワンフレーズをコーラスで繰り返したらSILENT SIRENになるの法則ですね。
「ジャストミート」は、サビのキャッチーさでいうとそこそこですが、確かにSILENT SIRENらしくなるツボは抑えた曲になっていると思います。
ライブでのパフォーマンス次第では新しい代表曲になるかもしれませんね!
ちなみに、野球に例えていると言いながら、MVがほとんど野球と関係なさすぎて、ツッコミ待ちだなと思いました。野球少年たちは出て来てましたがね。
あと、メンバーが寝ているところで、クリームとかホットケーキの生地とかジャムなんかを直接体にかけてる演出が斬新ですね。
初回生産限定盤AにはこのMVのメイキング映像がおさめられたDVDが付いて来ますので、ぜひ見て欲しいです。撮影中の4人の様子が面白いです。そしてゆかるんがひたすらかわいいです。
2.フユメグ
私はどちらかということこの曲について語りたい。
ぜひ皆さんに聴いてもらいたいのですが、この曲、すごいです。
最初流して聴いた時にはそのすごさに気づかなかったのですが、2回目に聴いた時に「ん?」と思いました。
まずは歌詞をご覧ください。
歌詞だけ見ると、普通に Aメロ、 Bメロ、サビという進行なんだろうなと思いますよね。
でも、この Bメロ(「煌る 雪の結晶〜」の部分)がすごいんですよ。
普通に聴いたらこれがサビに聞こえるレベルでキャッチーなんです。
私は普通にここがサビだと思いました。
そしたらですよ、すぅが突然「ねえ」って言って更に盛り上がり始めるじゃないですか。
その先のメロディもサビっぽいんですよ。なんだこれはと思いましたね。
このことに気づいてからしばらく戸惑いが隠せませんでした。
え、これってどっちもサビなの?それとも前半がBメロなの?だとしたら Bメロで本気出しすぎじゃね?これをサビにしてもう1個曲作れるレベルじゃね?
と、疑問が尽きませんでした。
で、このレビューを書くにあたって調べてみると、こんな記事を見つけましたのでご覧ください。
ニューシングルについてのインタビューなのですが、この中で、ゆかるんが決定的な発言をしております。
それがこちら。
ゆかるん この曲はBメロもサビくらいの良さなんですよ。言わばサビが2回あるくらいなお得感がありますね。
…… (・ω・` )
まじかよ!!!
これBメロかよ!!!
衝撃を隠せませんでした。
そりゃもう、確かに、言わばサビが2回あるくらいのお得感がありますね。
この歳になって、こんなキャッチーすぎる贅沢な曲に出会えるとは思いませんでした。
Bメロでサビレベルにキャッチーなんですよ。何ですかそれ。
もう、ポルノのニューシングルのカップリング「夕陽の色」に片方でもいいから分けて欲しい。あの気持ちいいほどサビがない曲に(笑
この曲はみなさんにもぜひ聴いていただいて、感想を聞かせていただきたいところです。
曲としてのクオリティは非常に高かったです。カップリングにはもったいないくらい。何ならダブルAサイドシングルでもよかったかもしれませんね。
まとめ。
今回のシングルも SILENT SIRENらしさの詰まった1枚になっていました。
この人たちのプロデュースをしているクボナオキという人はすごいですね。
キャッチーな曲をこんなに安定して作り出せるなて、もっと評価されてもいいんじゃないでしょうか。
今回の作詞はどちらもすぅでしたが、彼女の、というか彼女たちの作詞のセンスもなかなか素晴らしいものがあると思います。
いかにもJ-POPらしい、意味はあまりないけど、曲にしっかりハマる歌詞を書けますよね。
同じ言葉や音を繰り返したり、韻を踏んだりする技法が得意ですが、そのために虎視眈々まで持ち出すとはなかなかだなと思いますね。
これからもその語彙を増やしていって欲しいところです。
収録曲が2曲というのが少し物足りない気もしましたが、12月にアルバムも控えているようですから、それまでのつなぎにはちょうどいいボリュームかなという気もします。
みなさんもぜひ、聴いてみてください!
ポルノグラフィティのニューシングルのレビューはこちら。
「夕陽の色」について話しています。
SILENT SIRENの前々作「フジヤマディスコ」についてはこちら。